手作り餃子から学んだことーGW、皮から手作り餃子はいかがー

手作り餃子から学んだことーGW、皮から手作り餃子はいかがー

2021/4/19
ジョーカ
ジョーカ

今年のGW、皆さんはいかがお過ごしの予定でしょうか。

こんにちは!今年のGWに24歳になります♡ジョーカです。歳を取るのは早いものですね。心はいつまでも若々しくいたいものです。

皆さん、今年のGWのご予定はお決まりですか?
「コロナだし、旅行はちょっと…」「家でのんびりかなあ」という方もきっと少なくないでしょう。
そんなあなたにおすすめしたいのが…

皮から手作り餃子

です!(ドーン)
餃子って皮から手作りするともうすーーーーーんごいおいしいんです。もうね、たまんないくらい美味しい。
せっかく時間はたくさんあるんだし、普段はしないようなちょっと手間のかかる料理をしてみるのも中々いいもんじゃないですか?

今回は、私が実際に皮から手作り餃子を作ってみた時の事をレポート風エッセイ風記事にまとめてみました!
仲の良い友人と夏に思い立って作ったのですが、想像していなかった物語が生まれたので、
GWにふふふと読んでいただければいいなあと思い、ここに認めました。

簡単なレシピも載せてあるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

さて。まさかの結末が待っている私の手作り餃子レポート。
気張らず気楽に、最後までお付き合いいただければ幸いです。

プロローグ:地獄の始まり

「餃子の皮って手作りするとモチモチになるんや!いっちょやってみっか!」

これがすべての始まりでした。

餃子って、なぜかその単語を聞けば無性に食べたくなっちゃうし、
いつ食べてもほんとに美味しい。

その日もひょんなことから、友人と餃子が食べたいよね、作ろうか、という話になり、レシピを漁っていました。すると、目に入ってきたのは皮から手作りしているレシピ。
なんとも、手作りの餃子の皮はモチモチで、かぶりつけば信じられないくらいジューシー、もう市販のものには戻れなくなるほどの美味しさらしい。

じゅるり。  

「作る?レシピもそんなに難しくなさそうだよ!」

そう、どうやら結構簡単に作れるようなのです。

レシピの文面上は。

「モチモチの餃子、食べたくない…?」
『モチモチの餃子、食べたい…!』

そんなひたすら純粋で純朴な理由で、ある夏の日、私たちは皮から手作り餃子を作ることにしました。

これが地獄の始まりとも知らずに___。

レシピ①生地をこねる【絶望の前の幸せ】

餃子の皮の作り方はいたってシンプルです。(36個分)

餃子の皮のレシピ

①薄力粉140gと強力粉110gと塩小さじ1/2を混ぜ、熱湯を注ぎこねる。
②ひとまとめにしラップでくるみ15分ほど寝かす。
③作りたい個数分に等分し、小さい球状に丸め、片栗粉をまぶし手のひらで円盤状につぶす。
④綿棒で伸ばす。

kurashiru「絶品!もちもち餃子の皮の作り方 レシピ・作り方」


です。超シンプル!超簡単!

私はこれを友人と60個作ることにしました。


60個。


冷静な人が見れば、私たちが間違った道を歩もうとしていることに気が付くでしょう。

しかし私たちは冷静ではなかった。


モチモチの餃子をたくさん食べたかった。


恋は盲目、というように、モチモチの餃子を食べることしか考えていなかった私たちは盲目でした。

しかもまたこんな時に限って、
取り掛かり始めた時間はおよそPM7:00とだいぶ遅めなのです、皮から餃子を作るには。
ましてや60個の餃子を作るには。

さあ早速作ります。
規定量の約2倍量の小麦粉2種、塩を混ぜ、熱湯を注ぎます。
始めは菜箸で混ぜ、そぼろ状になってくるので手でまとめながら5分ほどこねます。

生地に弾力が出てきたら、形を整え、ラップでくるんで15分ほど寝かせます。

ここまではね、すごく楽しかった。
温かくて柔らかいものってなんであんなに愛おしいんでしょうね。

「わ~すごい柔らか~い」
『もうすでにモチモチ~♡』

とか言いながら小麦粉をコネコネしていたわけですよ。

餃子①
これから寝かせる生地です。愛おしかった。

問題は工程③および工程④、寝かせた生地を餃子の皮の形に形成するところでした。

レシピ②生地を伸ばす【友情と手首に亀裂が走りかける】

さあ15分、生地と一緒に一休みしたところで皮を60枚作っていきます。

まずは工程③。生地を60個分のお団子に分け、円盤状につぶしていく作業。
そして工程④、円盤の記事を綿棒で一つずつ伸ばしていく作業。

餃子②

これを綿棒で薄ーく伸ばします。

これが結構難しいんだけど、うまくできるとちょっと嬉しい。
なかなか楽しいなと思いながら伸ばしていたのですが、5枚目あたりで気が付く。

「これ、60回やるんか…?」

……遅すぎる。遅すぎる気付き。この作業、結構きつい。

しかし、生地を用意してしまったものはしょうがない、とひたすら伸ばします。

が。

まあ終わりが見えないんですよね。

生地を寝かせる時間もあったため、この時点で時刻はPM9:00過ぎ。

「これ、何時に食べられるかな…」と不安になる私に、
『だから大変って言ったじゃん…』と友人、突然の裏切り。

あ、あんただってモチモチの餃子食べたいって言ってたじゃんか!
一緒にモチモチの夢を追いかけてたじゃんか…!

そんな言葉を何とか飲み込む。険悪なムードで餃子食べたくない。
ちくしょう、とひたすらに伸ばし続け、途中に自暴自棄になり、
焼き上がりとともに飲むはずだったお酒をフライングしたりしながら、

餃子③

で、できました…皮、(推定)60枚…
この小さな皿にこじんまりと盛られた皮を作るのに、どれだけの時間を費やしたことか…!
時計は怖いのでもう見ません。

でも終わった…。

達成感に包まれる私の腕に違和感。
親指を動かすと腕の筋が痛い。
こ、これは…腱鞘炎…
餃子つくって腱鞘炎って何やねん…

と燃え尽きまるで「あしたのジョー」のようになる私たちの前に、
今度は60回、餡を包むという作業が待っているのでした。

友人と一体どんな空気で餃子を包んだのかは、ご想像にお任せします。

エピローグ:実際に「体験」をして学んでほしい

手作り餃子は美味しかったです。結構びっくりする美味しさでした。
皮がモチモチしていました。肉汁があふれてジューシーでした。
それだけで私たちは報われました。目をまん丸にしながらパクパク食べて、あっという間に完食しました。

餃子④
莫大な時間と手首と少しの友情を犠牲に完成した餃子

料理ってレシピだけ見ると簡単そうでも、意外と時間がかかったり難しいことってよくありますよね。
いざ体験としてやってみると想像もできない大変さが待っていたりして。

でも思えば仕事も人間関係もすべて同じじゃないですか。

自分が経験したことのないものってその大変さが分からないから、大したことないように見えちゃうというのは少なくないです。
「歌」って、歌ってみると意外とうまく歌えないし、初めて車を運転したときはびっくりするくらい難しかった。

それって仕事や家事にもきっと言えることで、
部下や後輩、取引先に対して「なんでこんなこともできないんだろう」って思っちゃうけど、
いざ自分がやってみると意外とできないものかもしれない。
誰かが作ってくれるご飯、毎日代わり映えしないなあって思っちゃうけど、
毎日家族に作り続ける大変さはきっと自分にはわからない。

大人になると、人に感謝することが減ってイライラすることが増えがちだけど、
と理解するだけでもきっと変わってくるんじゃないかなと思います。

改めてGW、旅行やお出かけもいいけれど普段やらないことをしてみるのはどうでしょうか。
いつも誰かに任せている家事や仕事をやってみたり、この餃子を作ってみたり。

是非、「大変だなあ」と言いながら作ってほしいです。