SNSの使い方。
現代社会を生きる私たちに、これから先もずっと「課題」として付きまとう問題ではないでしょうか。
特に140字で文章を綴り、「表現の自由の場」として自身の思いを発信していくTwitter。
その利用率は日本人口の約40%、数にして4900万人が利用しているといわれています。
リアルではつながることのなかった人達が、ネットの世界で何百・何千という単位でつながり、
その何倍もの量の情報・人々の考えが自分の中に入ってくる世界。
必ずしも良い情報のみを得られるわけではなく、時には不快な思いをしたり、傷つくこともあるでしょう。
そして同時に、自分の発信がそういった、相手にマイナスな影響を与える情報になり得るということは、
現代人として、SNSユーザーとして自覚しておく必要があります。
SNS、Twitterの「自由さ」と、自由であるからこそ生まれる「不自由さ」。
どんどん変化する時代の中で、私たちはこのSNSと、SNSの自由さと不自由さと、どのように付き合っていけばよいのでしょうか。
今回はZ世代の年齢に当たるオハナとジョーカ、
そしてミレニアル世代の年齢に当たるフジタとコイケで話し合ってみました。
SNSの使い方を示唆するものではなく、
このブログがもう一度SNSとの付き合い方やネットモラルについて考えるきっかけになれば幸いです。
目次
はじめに:ミレニアル世代・Z世代とは
ミレニアル世代・Z世代をざっくり説明すると、
ミレニアル世代…1981年~1995年生まれ。ネットの登場・SNSの急成長の時代に育った、2021年における20代後半~40代の世代を指します。
ミレニアル世代は、(中略)その成長がデジタルの台頭とともにあったためです。インターネット環境の整備が飛躍的に進んだ時代に育ち、情報リテラシーに優れ、インターネットでの情報検索やSNSを利用したコミュニケーションを使いこなします。そんな、ITに高い親和性を持った世代です。
セールスフォース・ドットコムより 「ミレニアル世代 vs Z世代。その違い、特徴とは?」
Z世代…1996年~2015年生まれ。生まれた時からネットが当たり前の時代の中で育った、2021年における5.6歳~20代前半の世代を指します。
Z世代とは、(中略)デジタルが当たり前の時代に生まれてきたことから「デジタルネイティブ」とも呼ばれます。2020年に5歳から24歳を迎え、世界全体では人口の4分の1を占める世代です。日本においては、令和のスタートと共に社会に飛び出し新しい時代を切り開く世代ともいえるでしょう。
セールスフォース・ドットコムより 「ミレニアル世代 vs Z世代。その違い、特徴とは?」
ミレニアル世代とZ世代は育った環境の違いから、仕事や生き方の価値観にもそれぞれ異なった特徴があります。
【ミレニアル世代】
・お金より経験を重視
・現在を重視し、楽観/理想主義の傾向がある
・フラットな価値観
【Z世代】
・いくつものアイデンティティを持つ
・将来を重視し、現実的な傾向がある
・独自性を重視する
ご自身の生き方や働き方、就職活動の変化を見ても納得できる点があると思います。
今回の記事のキーワードとして知っておいていただけると良いかと思います。
現代のTwitterにおける「マイナス面」の例:匂わせ・匿名ツイート
Twitter、「匂わせツイート」や「匿名ツイート」がすごく気になります。
直接的な表現で物事を伝えなかったり、名前は出していないんでけど誰かの事について言っているんだろうな、とわかるツイート。
確かに。
不安な気持ちになるし、「自分の事について言っているのか」とか思い悩むときもありますよね。
でも「発言の自由の場」であることがわかるから、何も言えないというか。
だから自分もやってしまうときがあるし。
俺もジョーカさんのツイートで自分の事かな?と思ったときはあるよ(笑)
えっ!ごめんなさい!(笑)全然違います。
こういう非対面で直接伝えないから、発信者と受信者の齟齬が生まれてしまうのがSNSの良くないところ。
オンラインや非対面だからこそ、そういう主張や相手に配慮の欠けたものが生まれるというか際立ってしまうのかなと思うね…。
Twitterで嫌な思いをした経験は、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。
しかしついついやってしまいがちなネガティブなツイート。「発言の自由」をメインとするSNSであるとわかっているからこそ、悩むポイントではあります。
特に感情の伝わらない文章での発信は、悪い方に受け取ることが多いように感じます。
clubhouseやチャットアプリなど音声をメインにしたSNSが多く登場しているのもその影響ではないでしょうか。
ミレニアル世代とZ世代のSNSに対する認識の違い
すごく偏見かもしれませんが、匂わせツイートや匿名ツイートってZ世代よりミレニアル世代の人の方が多い気がします。そういった意識でやっているのではなく、あくまで「情報」として発信しているのはわかるんですけど…。
それは「世代」というよりも「使い方」の違いによるものという気もするな。
プライベートで使うか、ビジネスとして使うかは発信する内容も大きく変わってくると思うよ。
SNSに触れてきた年齢の違いによる認識の差はあると思います。
例えば、私たちは10代の多感な時期からSNSが当たり前に存在していて、
その中で発信に対する「評価」があったんですよね。
友達同士でSNS覗いて、「これどういうことだと思う?」とか、
「このツイート、ちょっと悪口っぽくていやだよね」とか。
そうそう。その中で育ってきたから、他人をにおわせるようなツイートはしちゃいけないっていう認識がある。ミレニアル世代の人達はSNSについて語り合う機会も少なかっただろうし、1人1人使い方も違うな、と思います。
確かに。ネガティブ発言は叩かれる怖さも知っているし、芸能人を見ても若い世代のそういう発信は少ない。
ネガティブな発言をするときは非公開アカウントでするという若者がほとんどなんじゃないかと感じます。
なるほどねえ。すごく納得できる。
でも自分はオープンじゃない情報は出さないかもしれないな。
だからこその実名と実写真でやっているし。
使用してきたメディアの違いもあるかもしれないね。
ミレニアル世代は、2chだったりネットでストレートに意見を言うのが当たり前という経験きているんですよ。
だから誰かに対してというよりは「ネットには自分の意見を書き込むもの」という認識があって、そこにZ世代との感覚のずれが生まれているのかも。
私は社会人になって自分のSNSの使い方と、上の世代(ミレニアル世代)のSNSの使い方の違いをすごく感じました。きっと世代によるものだけではなく、ビジネスだったり個人の性格だったり色んな要因があってのことだとは思います。
しかし、話し合いのように成長とともにSNSとどう関わってきたかということを振り返ってみると、正解や善悪ではなく確かに世代によるSNSの認識や使い方の差があるのかとも考えられますね。
SNSがストレスにならないための対処法
たくさん話し合ってしまいますが、結局は受け取る情報のコントロールの仕方の問題。
何千万人もの人々の発信ですから、当然自分にとって合わない発信はあります。
それをストレスとしないために、どのようにSNSと付き合っていけばよいのでしょうか。
不快に感じたり、ストレスになったり悩んでしまうような発信。
どういう風に対処していますか?
自分は見ないようにするかな。
そのためのミュートやブロック機能だと思うし。
僕もです。合わない発信を避けていると、だんだん自分好みのSNSになってきて、
情報収集ツールとしてすごくいいものになる。
それでも自分にとってマイナスな匂わせとか匿名ツイートを見てしまったときはひたすら落ち込む(笑)
私は直接伝えに行っちゃう(笑)
「これ私の事ですか?」って。
自分がモヤモヤしたくないから、直接確かめた方が早いなって思っちゃうんですよね。
私もです。SNS関係なく直接話に行く。
話してみたら全然誤解だったってときも多いし、後々引きずらないから相手との関係も良くなる。
でもすごくエネルギーを使うし、
お互い理解ができなかったときは、関係がそれっきりということもあります。
いや、そっちの方がすごくいい気がするよ。
直接いけないからSNSで言うんだろうしね…(笑)
直接ぶつかり合う私達VS直接言えないからSNSで言う人達…(笑)
受け取らない方向で行くフジタ・コイケと、直接解決に向かうオハナ・ジョーカ。
これは世代の違いだったり、どちらが正解ということはないです。きっとこれ以外にも解決方法がたくさんあるのでしょうが、情報からの自分なりの自己防衛はこれからも必要不可欠になるでしょう。
まとめ
今回はミレニアル世代とZ世代に主に注目しながらSNS、特にTwitterについて価値観の違いなどを見ていきました。最後にもう一度、Z世代とミレニアル世代の特徴の違いをまとめた表を見てください。
(引用:アスマークより「これからの日本を支えるデジタルネイティブなZ世代の特徴」)
デジタル面において、触れてきたものに違いがあれば価値観の違いも生まれるのは当然の事でしょう。
だからこそ、違う価値観や世代が共存していくために、もう一度ネットモラルを考えてみませんか。
今回は世代でしたが、きっと男女による違い、職業や県民性による違いなど、無数の観点から分析することができるのではないかと思います。
正解がないからこそ、SNSに付随してくる問題は終わりがないのではないかと感じます。