
老犬がこちらを見つめてくる愛おしさは、何とも言えんのよ。
この記事は犬にまつわる「おもしろい」・「なるほど」という名言を集めて紹介しています。犬派も猫派も、もちろん動物嫌いもどうぞ覗いてみてください。街で見かけるわんこたちがちょっとだけいつもと違って見えるかも。
犬の名言シリーズ第3弾。今回は【犬と死と向き合う編】でございます。犬との暮らしは幸せで満たされたものですが、ほぼ必然的に人間が犬の死を看取ることになるでしょう。重く考えることではありませんが、向き合う必要はあります。犬と死とその2つについて、ふと考えさせられる名言をご紹介します。
他のシリーズはこちら。
目次
犬の寿命は短すぎる。本当に彼らの唯一の欠点だ。
犬は人と比べて本当に短命。平均寿命は14歳ほどと言われています。

私にも飼っている犬がいます。私が10歳の時に2か月という小ささでやってきました。
これが こうなる
とても活発な性格で、いつもキラキラした笑顔でしっぽを振り回していました。ですが13歳になった昨年の夏に急激に弱り、今ではもう散歩にも行けないほどです。
愛犬の老いを受け入れ、最後まで寄り添っていくつもりですが、十数年という寿命は家族として一緒に過ごすのにあまりにも短いと感じます。
私のこの先の何十年を、この子と共に生きていけたらどんなに…と、どうしても願ってしまいます。
子犬は出会った全ての子犬と遊ぶが、老犬にはほとんど友達がいない。
この名言は、「老犬にはあなたという飼い主しかいないのだ」と言っているのではないでしょうか。
もちろん他の生き方もあった中で、あなたという飼い主に忠実に生きること十数年…。自由に外へいけない彼らの友人は飼い主しかいないでしょう。最後の最後まで可愛がってあげてください。

幸せは暖かい子犬。
わかる…。子犬特有の人形みたいなおぼつか無さとか、まだ柔らかい肉球とか、ただでさえかわいくて仕方ないのに膝に乗せると湯たんぽみたいにあったかいんですよね…。(夏は勘弁)

私の大好きな作家・あさのあつこ著の「NO.6」というSFシリーズがあるのですが、その話の中に野良犬たちに温められながら一晩を超すシーンがあります。
2013年の未来都市《NO.6》。人類の理想を実現した街で、2歳の時から最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、12歳の誕生日の夜、「ネズミ」と名乗る少年に出会ってから運命が急転回。どうしてあの夜、ぼくは窓を開けてしまったんだろう? 飢えることも、嘆くことも、戦いも知らずに済んだのに……。
壊せ。
Amazonより
破壊してしまえ。
何を?
全てを。
すべて?
ぼくは知りたいんだ。なんでこうなったのか。これからどうなるのか。
どの本においても「生きる」ということを水面のように静かに、しかし熱く、そして鋭く描かれるあさのさん。このNO.6について、『わたしはNO.6という物語の中で、生きる希望とやらを掴んでいけるのだろうか』と語っています。犬に温められて夜を超すシーンは、希望そのものを描いたもの。この名言に通ずるものを感じました。
あなたが犬を飼う前は、犬との生活がどんなものであるかは全く想像できない。犬を飼った後は、それ以外の生活を想像することはできない。
本当にこの名言の通りで、犬や動物って飼う前はいったいどんな生活になるのか想像もつかないんです。
そしていざ飼ってみると本当に問題ばかり…いろんな部屋に水たまりやピラミッドを建設したり、机の上の晩御飯の天ぷらがいつの間にか綺麗に無くなっていたり…(※このジョーカ家天ぷら消滅事件についてはまた後日)

そんな生活も当たり前になり、犬が愛おしくて仕方ない家族になった頃、寿命や病気で突然いなくなってしまうこともあります。犬との幸せな生活を連想させる名言ですが、いつかは彼らがいなくなる日が来ることも考えて犬を飼いたいです。
もし天国に犬がいないのなら、私が死ぬときは彼らが行ったところに行きたい。
この名言を残したアメリカのコメディアン、ウィル・ロジャーは相当な犬好きだったのでしょうね…。
しかし、もし死後再び会えるとしたら、人の世界か犬の世界かと2択を問われたときに、全身全霊で無償の愛をくれた愛おしい生き物を選ぶ気持ちもわかります。犬は直接愛を与えなければなんとも悲しい顔をしますが、共通の言葉を持つ人同士は、会わずとも思いが通ずるような気がしますから。犬と過ごす中で、悲しそうな犬を見ることほど、苦しいことはありません。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
先日耳にした話です。生後間もない子犬を飼い、1歳になったときに保健所に連れていき、また新しい子犬を飼い、次々に犬をとっかえひっかえする人々がいるそうです。人間が犬をペットとして扱うようになったのに、人間が犬の責任を持たずしてどうするのでしょうか。
犬は成長すれば子犬の時の可愛らしさなくなり、やがて手のかかる老犬になり、いずれ死にます。
しかし彼らがくれたものはかわいさだけだったでしょうか。
今回の名言で今一度、犬を飼うということについて、少しでも考えていただければ幸いです。