少し前に書いた私のこの記事。
結構ニッチなタイトルだったかなと思いきや、ありがたいことに今現在私の映画紹介記事の中で一番読まれている記事になっています。(まあそんなに記事数書いてないんだけどさ)
この記事の最初で私があげた「エモい気分になるときの例」に共感するとの声もいただいており、「だよね、だよねえ~!」と勝手に嬉しい気持ちです。
しかし、この記事を読んだ編集長フジタがズバッと言い放った一言。

「エモい」ってさ、結局どういう気分のときに使う言葉なの?
えっ……
今までなんとな~くのニュアンスで「エモい」を使ってきたため、恥ずかしながら言葉に詰まってしまった私。
いや、ぼや~っとは分かるんだけど!「切ない」とか「ノスタルジック」とか「哀愁」とか。しかしどれもなんかちょっと物足りない!そして人によって使うニュアンスが違う気もする。
あれ、エモいってどういう意味だ…?
困ったときのGoogle先生!ということで少し調べてみたところ……
エモいとは
※Wikipediaより
英語の「emotional(エモーショナル)」を由来とした、「感情が動かされた状態」、「感情が高まって強く訴えかける心の動き」などを意味する日本のスラング(俗語)、および若者言葉である。
「エモい」とは、「感動したとき」「切ないとき」「なんとも言えない気持ちのとき」など、心が動かされたときに用いる若者言葉の一つです。エモいには、「これだ」という一つの明確な意味はなく、さまざまな気持ちを表現する際に利用されています。
※Domaniより
ふーん…。
残念ながら、「エモい」は1つの明確な意味を持つ言葉ではないようです。
そっか~。「エモい」を説明するのって結構難しいな~。と思った矢先、ふと、こんなことを思いついてしました。
みんなが思う「エモい気持ちになる瞬間」を集めてトーナメント戦を行い、キング・オブ・エモシチュエーションを決めたい、と!!
明確な言葉で表せなくても「これこそがエモいだ!」というシチュエーションを提示する。そうすれば、「エモい」という言葉の意味がいまいちピンとこない人でも、「これがエモいか…!」と感じ取ってくれるのではないでしょうか。
自分でも何を言っているのよく分からないですが、もうこの記事を書くと決めてしまったのでやるしかないのだ…!みんな、ついてきてくれ…!
という訳で、「KOE -キング・オブ・エモシチュエーション-」、開幕いたします!初代エモ王になるのは誰だ!
KOE -キング・オブ・エモシチュエーション-
参加者
まずは今回の大会の参加者を発表します。

コイケ
今まで新潟から出たことがない。2児のパパ。
討論相手を火だるまにするロジカルモンスター。

ヌマジリ
ラーメンとスピッツと横浜DeNAベイスターズが好き。
文章力に定評がある。友達がいない。

タツヤ
熱狂的なアルビサポーターであるサッカー大好き青年。
顔はいいけどなんかうざいと評判。

チヒロ
今大会の最年少出場者。
溢れる思考力でどうでもいいことを真剣に考えるのが得意。
審査員
そして独断と偏見で審査をするのはこの2人。

この記事の著者・オハナ
エモい恋愛映画を観て感傷に浸るのが大好き。
好きな俳優は仲野太賀と若葉竜也。
オハナが思うベスト・オブ・エモシチュエーション
大学時代の夏、サークルで飲み会をしたあとコンビニで缶チューハイを買って飲みながらダラダラ歩く、深夜の散歩。

先輩・マエヤマさん
同じく、エモい恋愛映画を観て感傷に浸るのが大好き。
好きな俳優は池松壮亮と松田龍平。
マエヤマが思うベスト・オブ・エモシチュエーション
ライブ終わり、そのアーティストがライブで歌った曲を聴きながら帰る車中。
大会の概要
審査はトーナメント形式で行います。参加者には事前に自分が一番「エモい」と思うシチュエーションを提出してもらい、対戦相手とどちらのシチュエーションがエモいのか、審査員が独自に判断して勝者を決定します。
トーナメント表はこのようになりました。

初戦
さて、戦いの火ぶたは切られました…。いよいよ初戦に入ります!
コイケ vs ヌマジリ
まず対決するのはこの2人。同じセナポンメンバーで苦楽を共にしてきた仲間でありますが、コイケはロジカルシンキングのTHE理系人間、対するヌマジリは大の文学男子でございます。
タイプの全く違う2人ですが、どんな対決を見せてくれるのでしょうか!


トップバッターか…緊張しますがさっそく行きます。
私が思うエモシチュエーションはこちらです!


普段ロジカルシンキングで理論派な私でも、
・中学、高校、大学の卒業時
・バイト先からの退職
・ずっと住んでいたアパートからの退去時
など何かの節目でのお別れの時は「エモい」気分になります。
いろんなことがあったなぁ…と回顧して、感慨深くなりますね。

なるほどおお~!分かる、分かる…。

確かに「別れ」というシチュエーションにはエモさを感じますよね。

もうあの頃には戻れない…っていう「切なさ」と、ここから違う場所で頑張るぞっていう「希望」が入り混じった何とも言えない感情になりますよね。これはエモいなあ~。
なかなか良いエモシチュエーションを出してくれたコイケ。続いてヌマジリのターンです!

お次は僕ですか。
ガチガチ理系のコイケさんには負けたくないこの勝負…とっておきのを出しましょう。
僕が思う最強のエモシチュエーションは、こちらです!


僕はやっぱり心に刻んだロックバンドであるスピッツから「夜を駆ける」ですね。
少しだけ精神的に疲れた夜に聴くともうたまらんのですよ。鳥肌ブワァ~で走り出したくなるんですよ。走れないっすけど。

おお~!結構限定されたシチュエーションでいいですね!
残業終わりにイヤホンしながらとぼとぼ歩くヌマジリさんの姿が目に浮かぶわあ~。

ウウウウウウ~~~!!!!!

あれっ!マエヤマさんどうしました!?!?

こ、これ、分かりすぎる……………分かりすぎてつらい……………。
このシチュエーションでの「夜を駆ける」はエモすぎる…….。

普段物静かなマエヤマさんが、ここまで感情をあらわにするなんて…!
私はこの曲知らないのであまりピンときませんでしたが、これ相当エモ曲なんですか?

この曲は
これ…これ優勝です…。
マエヤマさんから早くも優勝宣言が出てしまった…!ということで今回のWINNERはヌマジリ!


小池さんのエモシチュエーションも非常に共感できましたが、マエヤマさんの激烈な推しによりスピッツの「夜を駆ける」を聴いてみたところ「エッッッッッモ…」となったため、今回はヌマジリさんに軍配が上がりました。

申し訳ないけどこの曲は強い…。
まずはこのように結果が進みました。


マエヤマさんからの圧倒的支持のおかげで、見事初戦は勝利を収めることが出来ました。
これはもう僕の優勝でいいんじゃない?
タツヤ vs チヒロ
続いて対戦するのはこの2人!同じ営業部の先輩タツヤと後輩チヒロ。しかしチヒロはタツヤの実のお兄さんに顔がそっくりとのこと。なんだか複雑なコンビです。
普段から仲は良いものの、こちらもタイプが全く違う2人。さて、どんな勝負になるのでしょうか?


こんにちは。新潟県から来ました、エントリーナンバー261番、
エモみ澤タツヤです。本日はよろしくお願いいたします。

なんだこいつ。

なんだこいつ。

ふざけたら嫌われてしまった!やばい、早く本題行きましょう!
僕が思うエモシチュエーションはこれ!これです!


問答無用でエモい!
伴奏からここまでエモい気持ちになれる曲はそうありません。
花火大会とかフェスの帰り道に聴くのが一番エモいと思いますが、
夏にこれを聴いているっていう事実だけで十分エモすぎます。

ッア~~~~!!!

ウウウアアアア~~~~~!!!

これは…!あんまり音楽詳しくない私でもめちゃくちゃ知ってるし、確かに夏に聴くとエモい!エモすぎる…!

いや~~~これ来ちゃったね、正解来ちゃったかもね…。

この曲を聴くと夏の終わりのちょっと切ない景色が具体的に思い浮かんできて、まさに「エモい」気分になりますよね。
審査員の2人が思わず唸ってしまうようなエモシチュエーションを出してくれたタツヤ。ラストの挑戦者であるチヒロにプレッシャーがかかります!

ラストか~!大丈夫かな…?
そして私の「エモ」はあんま恋愛とかじゃないのですが…

ぜんっぜんいいよ!
チヒロくんの「エモ」をお聞かせ下さい。

そうですか。では遠慮なく…!
私が思う「エモ」はこちらです!


自分にとってのエモいシチュエーションを考えたときまず最初に思ったのは、自分は「滅び」が好きだよなということです。いわゆる「終末もの」。
そしてこういった作品の中でもことさらに好きなのが、その終末世界における人間の行動です。人類がまばらになった世界で、世界を復活させるために旅をする主人公、でも結局世界を戻す方法はどこにもない(旅の終着点についてしまう)みたいなシチュエーションは好物ですね。
(中略)
そういったシチュエーションで思い出すのが「明日世界が滅びるとしても、私は今日リンゴの木を植える」という言葉です。自分は死に、人類は滅びるけど、リンゴの木にバトンはつながる。すべてが滅びることはない。じゃあ人類は無駄じゃなかったじゃん、滅びるけど負けてねぇじゃん、やったぜ絶滅ざまあみろ俺は残したぞ繋いだぞ、みたいな精神的勝利。
死ぬとしてもそれは敗北じゃなく、確かに勝って死ぬんだなと…。エモい!
ハア…自分もそういう死に方ができる生き方がしたいですね。
……ていうかこれセナポン的に大丈夫ですか?
(※チヒロのエモシチュエーションの全文が読みたい人はこちらからどうぞ。)

ほぉ…。

ほほぉ…。

これはかなり難易度高いエモだけど、なんとなく言わんとしていることは分かる気がするよ。こういうシチュエーションの漫画とかアニメはかなりエモいって感じる気がする!

うんうん。でも今まで出てきたエモとは全然種類が違うね~。

そうですね。今までのは「ノスタルジック」とか「物悲しい」「しみじみ」とかなんとなく言葉で説明できる気がするけど、これは…むずいな!チヒロくんよくここまで言語化出来ましたね。
チヒロのエモも分からんでもなかったけど、少し難しすぎた…ということで今回勝利を収めたのはタツヤ!


いやあ~。フジファブリックの「若者のすべて」はずるいわあ~。

この曲はかなり強いですね。
さっきスピッツの「夜を駆ける」にあまりに共感しすぎて優勝発言をしてしまったけど、この曲が出てきたんならしょうがない。
先ほどの優勝発言は撤回します!

おお~!取り消された!
さてさて、どちらが王者になるのか読めなくなってきましたよ。
結果はこのように進みました。


ヌマジリさんは強敵ですがマエヤマさんの優勝発言も取り消されたことですし、完膚なきまでに叩きのめしたいと思います。
さて、いよいよ決勝戦です!
決勝戦
お互いに初戦の相手をノックアウトし、ここまで勝ち進んできたヌマジリとタツヤ。図らずもエモい音楽対決のようになってしまいましたが、王者の称号を手にするのは一体どちらなのでしょうか!


タツヤ君…君が王者の称号を得るのは早いよ。なぜなら君はまだまだ青い果実……。

訳わかんないこと言ってないで、陰キャは黙って俺が王者になるところを指くわえて見てな!!!
ここでもう一度2人のエモシチュエーションを振り返ってみましょう。
ヌマジリ’sエモシチュエーション

タツヤ’sエモシチュエーション

さて、勝利の軍配はどちらに上がるのか…!

うわあああ~やっぱり両方とも良すぎるよな~~。

音楽は簡単に情景が浮かんでくるので良いですね。
両方とも素晴らしいシチュエーションです。一体どちらを王者にするのか…。審査員の判決は…!

決めました。

はい、満場一致でした。
勝者は…
タツヤーーー!!!


やっぱり「夜を駆ける」よりも「若者のすべて」の方が一般的に有名であり、よりエモさを感じれる人が多いのではないかという理由から今回の結論に至りました!

色々考えた結果、エモさを思わせるキーワードとして「夏」「夜」「終わり」この3つは強いと感じたね。
「若者のすべて」にはこれが全て入っている!これはエモ曲の中のエモ曲だ~!

タツヤさん、見事初代KOE王者となりました!今の心境はいかがでしょう?

この度、初代エモキングになれたことを光栄に思います。
初代エモキングの名に恥じぬよう、今後もエモーショナルな人生を送っていきます。
ファンの皆様、これからも応援よろしくお願いします。

冷静に勝者コメントしてるところがムカつくな。
しかしタツヤ、君の「エモ」は良い「エモ」だったよ…。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
こんな記事にめちゃくちゃ時間をかけてしまって少々後悔しているこの記事の筆者オハナでありますが、少しでも楽しんでくれる人がいたなら幸いです。
勝者はタツヤでしたが、今回出たエモは全てみんな違ってみんな良い「エモ」!皆さんのベスト・オブ・エモシチュエーションも教えて欲しいなあ~。
好評だったらKOEは第2回も開催するかもねっ。我こそはエモキングタツヤに勝てる!という方、ぜひお待ちしているよ…。