ボードゲームの難点は人数がいないとなかなか遊べないことですよね。新型コロナウィルスの影響でおうち時間が増えている現在。夫婦二人暮らしのフジタ家でもおうち時間の楽しみ方を日夜研究しております。
今回の記事はカタンを一度プレイしたことのある人向けの記事となります。
先日紹介させていただいた世界三大ボードゲーム「カタン」もその一つで、フジタ家の日常をとっても明るくしてくれました。ただカタンは3人以上で行うゲームです。私たち夫婦はそれぞれ2つの都市をもって通常ルールでやっていましたが夫婦二人でやると以下の問題が発生します。
- 交渉がなかなか生まれない
- 誰のターンか分からなくなる
- 勝敗が付くので少し険悪なムードになる
ボードゲームってめちゃくちゃ楽しいのですが人数がいないと楽しくならない。そんなデメリットをどうにかするべく、今回はカタンを二人で楽しむ方法をお伝えしようと思います。
2人でカタンを遊ぶ時の特別ルール
私自身も何回か妻と二人でカタンをプレイした後に調べてみたのですが、なんと公式から二人で楽しむためのルールが出ているではありませんか(笑)
カタン二人用ルール(クリックするとPDFが開きます)
欧州初の近代的なボードゲーム――いわゆるユーロゲームの先駆けとして知られる名作「カタン」だが,通常のルールではプレイ人数が3~4人とされていた。今回公開されたのは,作者であるKlaus Teuber(クラウス・トイバー)氏が制作した公式のヴァリアントルールで,通常のルールに幾つかの要素を追加して,2人での対戦を可能にしたものとなっている。
カタンの販売会社GPの公式サイトより
ジーピーによれば,この試みはアフターコロナでも自宅で遊べるように配慮したものとのことである。同作のファンは,このルールで一風変わった対戦に挑戦してみてはいかがだろうか。
なんとなんとなんと驚きの公式ルールがありました。しかもコロナ禍でおうち時間が増えるということで2020年5月に公開ということで何ともありがたい情報です。初めは二人用ルールを試行錯誤しながら考えてお伝えしようと思ったのですが、公式二人用ルールを読み込み実践レポートに切り替えたいと思います(笑)
2人用ルールの新要素
・中立地を建設
・新要素「交易チップ」
交易チップを使用することで相手と資源を交換出来たり盗賊の移動が可能
交易チップは騎士カードを捨てたり、砂漠や海に面しているところに開拓地を建てるともらえます
・サイコロは2回ずつ振る
ざっくり説明するとこんな感じです。実際にやってみたレポートの中でもう少し詳細に説明しようと思いますが、公式サイトが紹介しているPDFを読んでもらうのがベストです!いや~ルール考えた人めちゃくちゃ頭いいと思いました。
実際に2人用ルールでカタンをやってみた
まずはこの配置でスタート
青と白の開拓地は中立地です。
サイコロを振ってフジタ(黄色)→妻(赤)の順番で進めることに。
新要素でおもしろかったのが自分が道や開拓地を作るときは中立地にも同様に道か開拓地を作る部分。
フジタ(黄色)の道を1本作る→中立地(青か白)の道を1本作る
フジタ(黄色)の道を2本作る→中立地(青か白)の道を2本作る
フジタ(黄色)の開拓地を1つ作る→中立地(青か白)の開拓地を1つ作る
都市化は関係ないのですが、二人用ルールではカタンで重要な最長交易路(2Pt)が中立地ってケースがあり得るということです。かなりよく出来ているルールですよね。
盗賊さんもしっかり陣取っております
いつも通りゲームを進める。通常ルールが分かっていればそこまで難しくありません。
中立地の道を使ってどう相手の邪魔をしていくかなどおもしろい要素がプラスされています。
だいぶ進んできました。妻の手札。
妻は中立地(青)の道で私の進路を阻もうとしています。
妻の妨害にもめげずに開拓地を建設!
上記の画像を見れば分かる通り、海沿いに開拓地を建設したので初めて交易チップを手に入れることに成功します!
交易チップのもらい方
・海沿いに建設:1チップ
・砂漠に面して建設:2チップ
・海沿いの砂漠に面して建設:3チップ
・騎士カードを捨てる:2チップ
交易チップできること
・資源交換:相手の欲しいカード2枚と自分のいらないカード2枚を交換できる
・盗賊を動かす
ちなみに交易チップは家にあるものなら何でもOK◎
ルールブックにはおはじきとか書いてあったけど今どき持っている人少ないからね。普通にコインとかでもいいんじゃないかと思います。
フジタはゲットした貿易チップを盗賊の移動に使いました。
盤面はこんな感じで進んでいます
現在の試合展開(開始30分)
フジタ(黄色):開拓地2つ(2Pt)、都市1つ(2Pt)、発展カード(1Pt)の5Pt
妻(赤色):都市2つ(4Pt)、最長交易路10(2Pt)の6Pt
中立地の青と白も良い感じで二人を分断しております。
妻が一歩リードです。そして進めること数分。
妻が9Ptでリーチ
現在の試合展開(開始40分)
フジタ(黄色):開拓地3つ(3Pt)、都市1つ(2Pt)、発展カード2種(2Pt)の7Pt
妻(赤色):開拓地2つ(2Pt)、都市2つ(4Pt)、カード(1Pt)、最長交易路14(2Pt)の9Pt
妻があと1ポイントとれば勝利というところまで来ています。フジタも資源は充実しているので一発逆転を狙います。
最終の盤面がこちらです。熱戦でした!
試合終了(開始50分)
フジタ(黄色):開拓地3つ(3Pt)、都市1つ(2Pt)、発展カード3種(3Pt)、最長交易路16(2Pt)
妻(赤色):都市4つ(8Pt)、発展カード(1Pt)の9Pt
たまたま運よくゲットできた資源をありったけ使用し道を一気に建設!妻がずっと所持していた最長交易路を奪還!そしてカードのポイントを加算して逆転勝利!
約1時間に渡る夫婦の熱戦はフジタの劇的な逆転勝利で幕を閉じました!
まとめ
結論から言いますと公式が出していた二人用ルールめちゃくちゃおもしろかったです。
夫婦でも楽しめるし、カップルでも楽しめるし、友達同士でも全然楽しめてしまいます!
デメリットに挙げていた「どのコマを動かしていたか分からなくなる」とか「交渉が無くなる」ってことが一切無く、カタンのおもしろさも十分に感じることのできるルールでした!
カタンを持っている人は是非ともこのルールでタイマンしてほしいのと、やってみたいけど3人集まれないって方は是非楽しんでもらいたいなと思います。