社会人10年ってどうなの?入社時の自分に一つだけアドバイス!

社会人10年ってどうなの?入社時の自分に一つだけアドバイス!

2021/4/9

私事ですが、2021年4月1日をもって社会人生活丸10年を超えました。

気持ちだけはまだ若い感じがします。大学を卒業して社会人になったのが10年前だとは・・・早いものです。

社会人1年目当時は目の前の事をこなすことで精いっぱいで、10年後の自分がどんなキャリアを歩んでいるのかなんて想像がつかなかったはずです。

10年経った現在、仕事でいろんな経験をしました。きっと入社1年目と比べて経験値が貯まり、社会人としてレベルアップしているはず。

今回は10年間過ごしたコイケの社会人生活を振り返ってみます。10年経過した今でしか書けない事なので今書いておきます。

そして最後に、社会人を10年経験した先輩から入社時の自分へ一つだけアドバイスをしたいと思います。

自分のための記事な感じがしますが、社会人なり立ての人やこれからなる人、社会人10年未満の人にもキャリア形成の参考になるのではないかと思います。

一番良いのは「自分はコイケよりできているな」という自信にしてもらうことですね。


こんな人におすすめ

  • 社会人1年目の人
  • 社会人生活に漠然とした不安を抱えている人
  • キャリア形成事例を探している人
  • 社会人1年目の過去のコイケ
  • 社会人生活20年の未来のコイケ



コイケの社会人10年を振り返り

コイケの入社前スペック

新潟大学農学部生産環境科学科を2011年に卒業。理系。
農学部と言っても農業ではなく生態系、林業、土木開発など自然環境系の勉強をしていた。
卒論は森林リモートセンシングで衛星画像解析。
サークル活動もしていない学生時代。これといった資格もなし。特技もなし。趣味もなし。

大学生時代の写真がちょっと癖ありますがやんちゃしている風のまじめ人間でした笑。

1年目(2011年度)

大学卒業後2011年4月1日に新潟市の印刷会社、当時の新高速印刷株式会社(現ウィザップ)へ就職。

将来、製造関係全般を経験するという前提で、まずは印刷オペレーターとして勤務がスタート。

1年目から億単位を投資して新しく導入された印刷機の立ち上げメンバーの一人に。訳も分からずがむしゃらに頑張りました。

8時30分始業なのに帰る時間が27時(午前3時)になることも。因みに翌日も普通に会社に8時30分に行ってました。

繁忙期に入ると夜勤勤務がスタート。精神病みそうになったけど漫画に助けてもらいました。漫画や映画に背中を押してもらえることって誰でもあると思います。
因みに、その時の漫画がこちら。

理不尽な事で怒られたこともあったけど今ではいい思い出。1年目の経験があったから今があると思えます。

とにかく与えられた仕事をこなしつつ、先輩と一緒に試行錯誤しながら新しい機械を効率よく稼働させることに取り組んだ1年目でした。

2年目~4年目(2012~2014年度)

2年目は覚えた仕事をどうやって効率よくこなしていくか考えながらやっていました。先輩のお手伝い的な1年目から、2年目は一人で印刷物を生産してました。

3年目は社内の業務改善活動発表会でリーダーになり、1位になりました。大学でpowerpointやExcelは使っていたので資料作りはスムーズにできたと思います。

4年目は若手平社員で構成される社長直属のチームメンバーに。社内の改善や社長から出された課題をこなすなどしていました。
また、製造全般を経験するという入社時の約束の通り、4年目の2014年12月に3年半所属した印刷課から製版課へ異動。
1年目の新しい印刷機導入時同様に、ここでも新しく導入するソフトウェアの立ち上げメンバーになりました。
同じ製造とはいえ、新しい知識が必要な事が多かったのでこちらでも苦労しました。


5年目~6年目(2015~2016年度)

5年目は製版課の仕事を覚える事、新しいソフトウェアの立ち上げに右往左往しました。しかし、このソフトウェアが使い勝手が悪かったのと、自分が動くのが遅くて後回しにしていたことで、本格運用するのが結局2017年くらいからになってしまう事に。
この10年で最大の反省点はここです。多額の投資をしたソフトウェアが稼働するのに3年もかかったことは、自分の能力が無かったからだと思います。

これと並行して、社長直属のチームで会社の70周年イベントの準備もしていました。上の写真のイベントです。
70年支えてくださったお客様や近所の方々、協力会社の方などを招いて感謝を示すイベントでした。
1年かけて準備して外部の方も多く来場していただき大盛況でした。
その時のレポートがこちら。

昨日我が社で開かれた、創立70周年記念イベント「ウィザップフェスティバル」略して「ウザフェス」。私、前日までFacebook...
www.sksp.co.jp



6年目には新卒採用責任者になりました。新卒採用は力入れなきゃいけないと感じていたので、社長直属のチームでやらせてもらう事に。
自分で何かやりたいと言ってやることになったのはこの時が初めてだと思います。
新卒採用は2017卒~2020卒まで4年間やらせてもらいましたが、楽しかったです。人と会社が世の中にある以上、採用スキルは腐らないですからいい経験ができたと思っています。
2017年1月、28歳で製版課課長になりました。ここから管理職です。



7年目~9年目(2017~2019年度)

製版課課長になりましたが、課員はみんな年上。正直やりづらさしかなかった。年下上司、年上部下は組織運営上なるべく避けたほうが良いと思います。でもしょうがない部分もある。
誰でも経験できることではないのでこれはこれでよかったと今では思えます。

と思っていたら、2017年4月に自分が行っていた高卒採用で後輩が製版課に来ることに。と同時に、もう一人移動してきて年下部下が2人に。
ここから部下の教育がスタート。前の課でも後輩はいましたが自分が責任を持って教育するのは初めてです。
元々2人ともできる人だったので教育に関してはすんなりいったと思います。
教育スキルが少し身に付きました。

プライベートの話ですが、長女が2017年に生まれたので2週間育児休暇頂きました。社内では初の取得でした。私がいない間仕事を頑張ってくれた課員には感謝です。
因みに2019年に次女の育休も取りました。

8年目は特にこれといったイベントがなかったような・・・。記憶が無い。多分育児がメインでした笑。

9年目の2019年9月に製造部次長に昇進。この時、31歳。

10年目~現在(2020年度~)

組織の序列として、部長の次が次長なわけですが、部長不在のため実質製造部内で一番上。
ここでもやっぱり年下上司年上部下が。でも一応経験があるので多少増えたところで問題なしです。
試行錯誤しながらやってます。

新卒採用経験からパート・アルバイトの採用もしました。採用に関しては一人で全部できますね。

前からオウンドメディアのような情報発信をしたいなと思っていたことが、新規営業チームの方針と一致したので、この「セナポン」メンバーに入れてもらいました。

2021年は2020年から取り組んでいた新しい印刷機やシステムの立ち上げが待っています。実際億単位のお金が動くわけではないですが、トータルすると億単位相当に当たる投資です。
社会人生活で最も大きい仕事になるので成功させられるように頑張ります。

入社10年の経験・スキルの棚卸

  • Excel、Word、PowerPointが人並みに扱える
  • 新卒採用経験、パート・アルバイト採用経験、採用全般を一人でできる
  • イベントの運営経験
  • 後輩教育
  • 管理職経験

その他細かいですが、

「NASにwordPressを入れてのマニュアル作成経験」
「毎日ブログ書いていたことによる文章作成(タイピング)の速さ」
「印刷に関する知識」
「研修を受けたことによる経営に関する知識」
「PC(ソフト・ハード)、ネットワークに関する知識」
「Google検索で必要な情報を探すことができる」 ←これ重要

あたりでしょうか。
自分が欲しい情報を狙って、ネット上から得られない人は意外と多いらしいです。今はネットで何でも情報を得られるのでこのスキルは欲しいところ。もちろん、メディアリテラシーは必須。

有難いことにいろんなことをさせてもらっているので、浅く広い経験と知識はあります。
人が少なく、自分で何でもしなければいけない中小企業だからこそ得られた経験とスキルです。

入社時の自分に一つだけアドバイス!「先入観は捨ててまずやってみろ」

最後ですが、ここまで自分の10年間を振り返ってみて、10年前の入社時の自分に一つだけアドバイスします。
それは、

「先入観は捨ててまずやってみろ」


ということです。
振り返るといろいろあったし、いろいろやってきたなぁと思います。でも、基本的に自分はめんどくさがりだし、自分から何かをしたい!というタイプではありません。

1年目の自分の思考回路であれば、

「なるべく面倒事は抱え込まずに、与えられた仕事だけしていよう」

だったと思います。
というのも、与えられたこと以外はすべてが「”きっと”面倒だ」と思っていたから。

また、私は理系なのでロジカルに物事を考えます。そうすると「できない理由」「やらないほうが良い理由」を探すのが得意になってしまう。リスクを冒さないで現状維持傾向が強くなります。
これは長所でもあるけど、短所でもあると思います。現代においてはマイナスに働くほうが方が強いとも感じます。

でもやってもいないことを自分で評価できないわけです。まずはやってみないとね。

例えば、研修に行くように言われても「面倒だなぁ」「行って何になるんだろう」と思っていました。そういう人多いんじゃないかなぁ。

でも途中から、「行って何になるかわからないなら、とりあえず行ってみればいい」になりました。

結果、研修行ってみると自分の知らないことが多く知れたし、面白かった。
ある研修に行ってきてほしいと社長から言われた研修内容が、SNS活用の研修でした。SNS嫌いだった私なので当然拒否反応を示しましたが、今ではTwitterのおすすめアカウントを紹介する記事をかけるくらいになったのも研修のおかげです。



根拠のない先入観や固定観念は捨てたほうが良いです。10年前の自分に一つだけアドバイスできるならこれしかないですね。

社会人1年目で必ずぶち当たりますが、「目の前の仕事もやって何になるんだろう?」「無駄なんじゃないかな?」と思う事があります。でも、まずは教えられたとおりに全力で取り組んでみる。
経験しないと何もわからないし、発言の内容にも説得力がないので。

社会人1年目の自分には「まずはやってみる」の精神で社会人生活を楽しんでほしいです。

おわりに

コイケの社会人10年の振り返りと10年前の自分にアドバイスでした。

私は大した経歴でもないです。私よりも輝かしいキャリアを歩んでいる人はたくさんいるでしょう。

平々凡々の人間である私の10年の振り返りが、少しでも誰かの役に立てれば嬉しいです。

また、様々な事をチャレンジさせてくれる会社には感謝しかない。
でもは10年経った今でも様々な経験はしたけど、まだ目に見えた実績はないと思っています。ほとんど会社に返せていないと感じます。

10年間で得た経験を活かして、今後少しずつ実績を上げて受けた恩を返していければと思います。