1日の仕事が始まる前に「朝礼」をする人は多いのではないでしょうか?
正直、この朝礼って仕事の段取り、注意事項、報告など形式ばっていてつまらないくないですか?いや、仕事なんだから仕事の話するのは当たり前なんですが…。
仕事の報告なら、手段はメールでもslackでもなんでもあるので共有すればいいと思うんです。時間の無駄だと思う人もいるかもしれません
でも、朝礼をする意味ってきっと人と直接コミュニケーションをとることでしか感じられないことがあるからなんだろうなと思っています。
要は、同僚がどういう状態か見極めるための場でもあるのです。
「体調崩してないかな?」「顔が暗いけど何かあったのかな?」とか同じ空間にいるからこそ感じられることがたくさんあります。
しかし、せっかく集まって時間を割くわけですから、仕事の話に終始するだけではもったいないし、それこそ時間の無駄になりかねないです。
じゃあ仕事以外の話は何をしたらいいの?という人には、朝礼で「今日の気持ち」を話すことを提案します。
私は3年くらい毎日、自部門の朝礼で続けていますが、良い事しかないです。朝礼が楽しくなる。
本記事では朝礼で「今日の気持ち」について話すとどんな良いことがあるの書きました。
明日からすぐにできる事なのでご参考に!
目次
こんな人におすすめ
- 朝礼がマンネリ化していてつまらない
- 朝は仕事への切り替えができない
- プライベートを仕事に引きずってしまう
- 自部署内でコミュニケーションが取れていない
- 管理職として部下との距離を感じる
朝礼で「今日の気持ち」を話そう!
今日の気持ちを話すというのは私が考えたわけではありません。過去に参加した研修の講師の方がやってみると良いですよ!と紹介してくれたことの一つでした。
実際、これをやることでどんな効果があるのか紹介します。
メリット① 気持ちの切り替えができる
自分の気持ちを素直に言葉にして吐き出すことで気持ちの切り替えができます。そうすると仕事に入りやすくなる。これは講師の方が話してくれたメリットの一つです。
自分の気持ちなので、仕事じゃなくてもプライベートの事でも今の気持ちに至った理由は何でもいいんです。それを話すことによってすっきりするかもしれないし、話して消化しきれなくても人に聞いてもらうだけで少し気持ちが晴れると思います。
理由は話したくなければ事細かに話さなくてもいいです。「今日はだるいです・・・。」だけでもOK。
自分がどんな状態なのか自分の言葉で吐き出すことによって、周りの人だけでなく自分が自身の事を認識することができます。
もちろん、「今日は元気です!がんばります!」というのがベストですけどね。
メリット② 個人に対する理解が深まる
毎日今日の気持ちを話すことをしていると、日数が増えていくにつれてその人の事がだんだんわかってきます。
今日の気持ちと言いつつ、結構プライベートの事の話が多いです。今日の気持ちは日常であったこと、感じた事が基で起こるものですから。
そうすると、個人の趣味や、家族の事など様々な情報が入ってきます。これがすごく大事。
例えば、「子供が熱出して心配」とか、「親が入院した」とか。仕事にも影響しますから把握しておくべき情報です。
研修で一緒だった他社の方が苦手な同僚がいると言っていたのですが、その人の家族構成が分からないと言っていました。きっと仕事以外のコミュニケーションが不足しているんだろうなと予想されます。
家族構成のようなパーソナル情報は、仕事のやり取りだけでは絶対にわからない事ですし、毎日少しでも仕事以外の事を話すことでしか得られないと思います。
メリット③ 部下の状態(精神的・身体的)を把握できる
みんなが笑顔で仕事できると良いですね
管理職としては、部下がどんな状態なのか身体的にも精神的にも把握したいものです。
「昨日仕事で無理して腰を痛めた」「彼女と喧嘩してナーバス」とかね。
そうすることによって仕事の割り振りも考慮できるし、辛そうであれば周りがサポートしてあげられるし、場合によっては休ませることもできます。
見た目だけでは人はわからないものです。言葉に出して話さないと。
できるだけ毎日良い話が聞けると良いんですけどね。
朝礼で「今日の気持ち」を話すやり方
やり方らしいやり方はありません。何も難しいことはないです。
私は朝礼を以下のようにやっています。
- 「おはようございます」の挨拶
- 仕事の段取りをする(3分)
- 最後に一人ずつ「今日の気持ち」について話す(一人2分程度)
3に関しては、必ず全員が一人一人話すことです。よくあるのが、持ち回り制で1日1人が話す形態。
これだとその日リアルタイムでの一人一人の情報が入ってこないのでNG。必ず毎日全員話すことが条件です。
また、一人話した際に軽く質問や意見を言うなどレスポンスがあったほうがいいと思います。管理職の人か、その日の朝礼の進行役がやるのがいいと思います。もちろん、周りの同僚が無作為に反応しても良いですね。
一方的に話すスピーチとは違うので、フランクに話すのが良いと思います。
私の部署は4人。朝礼には10分~15分程度かけています。もしかしたら長いと感じる人もいるかもしれません
仕事の連絡だけなら3分で終わりますからね。でも「今日の気持ち」を話している約10分の方が仕事の段取りよりも重要だと思っています。
余談ですが、仕事の段取りは毎週4人で回しています。管理職の私が毎日仕事について話すのではなく、私がいなくても誰でも仕事の段取りができるようにするためです。
朝礼の場も個人の成長につなげられるようにしています。
まとめ
朝礼が無駄だという意見もわかりますが、今までの慣習的に行わずに目的を明確にしてそれをみんなが理解していれば無駄だとは思わないはず。
私は「仕事の段取り確認」「部署内のコミュニケーションの場」「自部署メンバーの状態確認」が目的で朝礼をやっています。これらの目的が朝礼以外の他の手法で果たせれば朝礼は無駄になるので廃止します。
でも、「部署内のコミュニケーションの場」「自部署メンバーの状態確認」はきっと朝礼のような直接顔を見て話す場でないと無理だろうなと思っています。
「メラビアンの法則」というものがあります。
【メラビアンの法則】
メラビアンの法則とは? 7-38-55ルールの活用法、ビジネスでの注意点、具体例 – カオナビ人事用語集より一部抜粋
情報が相手に与える影響は以下の通り。
視覚情報:55%
聴覚情報:38%
言語情報:7%
表情やジェスチャーである視覚情報が与える影響は最多の55%。笑顔で話すのと無表情で話すのとでは、印象がまるで違うのです。次に、話の内容、言葉の意味を指す言語情報が与える影響は最小で7%。
最後に話すスピードや声のトーンなどを指す聴覚情報が与える影響は38%。穏やかに話すか、怒鳴りながら話すか、話し方の違いで同じ内容でも相手への伝わり方は変わるのです。
話の内容はもちろん重要でしょう。しかし大きな影響を与えているのは、表情やジェスチャーなどの視覚情報だったのです。
メラビアンの法則からもわかるように、実際に会って対面で話さないとわからないことがあるのは間違いないです。
今日の気持ちという題材でなくても、話す場を与えて話しさせることでしか得られないことは必ずあります。朝礼でなくても、このような話す場を設けることはおススメです。
コストもかからずに明日からできる事なので、コミュニケーションを円滑にするためにも「朝礼で今日の気持ちを話すこと」をやってみてはいかがでしょうか?