何歳になっても少年漫画が好きです。
中学生の頃からかれこれ10数年、週刊少年ジャンプを毎週の生きる楽しみにしています。
どうもこんにちは。アラサーのオヂサンです。
さて、名作漫画に必要な要素といえば色々あると思います。魅力的なヒロイン、ライバルキャラはもちろんのこと、必殺技、泣けるシーンに熱くなれるシーン……などなど。
その中のいち要素として、魅力的な師匠キャラの存在があるかと思います。
カカシ先生、安西先生、レイリーに浦原サンにオールマイト。ジャンプ漫画には数多くの師匠キャラがいますが、今回取り上げたいのは亀仙人です。
ドラゴンボールの主人公である孫悟空のほか、クリリン、ヤムチャ等のZ戦士に修行を付けた師匠ですね。
作中で悟空は亀仙人のほか、カリン様、神様、界王様(超も合わせればワイス)など数多くの師に修行を付けてもらいますが、やっぱり悟空の師匠と言えば? と聞かれれば亀仙人と答えたいところです。
え~亀仙人? どんどん強くなる悟空たちに置いて行かれて、物語序盤以降は完全に戦力外じゃん? スケベなだけのおじいちゃんっていうか~。
それよりも、潜在能力開放とか合体に頼らず、最後の最後まで純粋な修行で悟空についていったベジータのほうがイケてない?
なるほど、ギャルたちの見解はよく分かりました。彼女たちの言うことは事実ではあると思いますし、そう感じてしまうのも仕方のないことなのかもしれません。
しかしですね、亀仙人というのはただの髭の長くてハゲでグラサンでスケベな爺さんではないのです。天下一の武天老師と称されるほどの達人にして、悟空の永遠の師匠なのです。
というわけで今回は漫画「DRAGON BALL」より亀仙人の教え、名言にフォーカスをあてて、その深さを紹介していきたいと思います。これを読めば皆も弟子入りしたくなるはず!
目次
「DRAGON BALL」の亀仙人より、人生を学べるかもしれない名言7選
「武道を習得するのは―」 -30話「牛乳配達」より
武道を学ぶことによって心身ともに健康となり それによって生まれた余裕で人生をおもしろおかしくはりきって過ごしてしまおうというものじゃ!
修行を開始する前に、悟空とクリリンに説いた教えです。
天下に並ぶものなしと称されるまでその武を鍛え上げた亀仙人ですが、武を学ぶ目的は「健康になって生まれた余裕で人生をサイコーにエンジョイしちゃおうぜ!」というもの。
実際、亀仙人は人生をめちゃくちゃ楽しんでると思います。齢300オーバーですが、現代のテクノロジーにもしっかり順応してるし、元気だしスケベだしね。
僕なんかも、たま~に「体鍛えようかな」と思っておもむろに筋トレを始めたりするのですが、
そんで3日で辞めたりするのですが
その動機は何かと考えると、ぶっちゃけギャルに「あらん♥あなたとってもつよいのね~ ウッフーン」と言われるためですからね。そりゃ続かんわ。
武道にしても何か他のスキルにしても、自分を高める目的としては、それを他人に誇示するためではなく自分自身の可能性を広げて人生を楽しむためだということですね。だからこそ生涯自分を高め続けられるのかもしれません。
「おっす ではない! 」-30話「牛乳配達」より
「おっす」ではない! 「おはようございます」じゃ!
修行の一環として牛乳配達を行うことになった悟空たち。悟空は野生児なので、牛乳配達のお客さんに対して「おっす!」と雑~な挨拶をかまします。
それに対して亀仙人は珍しく折檻という形で悟空を諫め、指導をしています。この場面以外では見られない指導者としての一面です。
ここまでは終始軽い態度だったから、妙に印象に残るのよ。
亀仙人の修行では身体の鍛錬のみならず、こうした礼儀や勉強など精神面での教育もされます。
亀仙人が滅多に見せない毅然とした態度。ここから「正しい挨拶は全ての基本である」ということを読み取ることができるのではないでしょうか。
「武道は勝つためにはげむのではない」-32話「天下一武道会はじまる‼」より
武道は勝つためにはげむのではない おのれに負けぬためじゃ
ある程度修行の成果が出始め、天下一武道会へ出場すると伝えたときの一コマです。
最初の教えを繰り返すように「武道は自分を高めるために励むのである」と説きます。
エモいのはですね、ここでの教えが悟空の中の基盤として生涯残り続けることなんですよ。
それは物語の最終版にて、ベジータの口から語られます。魔人ブウと悟空の戦いを見守りながらベジータが述懐するシーンです。
あの有名な「がんばれ カカロット…… おまえがナンバー1だ‼」のシーンね。
天才として生まれたはずの自分と悟空との差は何か。「守りたいもの」の存在か。いや違う。
オレはオレの思いどおりにするために… 楽しみのために… 敵を殺すために… そしてプライドのために戦ってきた…
だが……あいつはちがう… 勝つために戦うんじゃない ぜったい負けないために限界を極め続け戦うんだ…!
DRAGON BALL 510話「ベジータとカカロット」より
これこそが悟空の底知れない強さの源なのだとベジータは語ります。その源を形作ったのは、幼少期に受けた亀仙人の教えなのです。
これ、エモすぎひんか?
「わすれていいよ じゃーね」 -第46話「大決勝戦」より
天下一武道会での一コマ。この大会に亀仙人は正体を隠してこっそりと出場します(手前で見切れてるじいさんが亀仙人です。髪はカツラです。接着剤で張り付けてます)。
そこで出場者の一人であるナムを、武術の神らしい洞察力(というより特殊技能)で彼の事情を把握したうえで助けます。
涙を流しながら「この恩は忘れない!」というナムに対し、
わすれていいよ じゃーね
この軽い返答!
僕も誰かを救ったときに言いたい!
「大したことをしてないから」という空気で立ち去ろうとするのですが、仮に大したことをしていたとしても同じような態度で立ち去っていたような気がします。
身に着けた技能を他人のために使うのは当然のことでそれに見返りを求めるなんてことはない。というか考えもしない。「武天老師」らしい一面が垣間見える一コマかと思います。
「世の中上には上がいるもんじゃ!」 -54話「再冒険‼」より
世の中上には上がいるもんじゃ!
上述の通り亀仙人は正体を隠して大会に出場しますが、その目的がこのセリフに込められています。
それは強くなりすぎてしまった弟子が慢心してしまわぬよう、自分自身が壁となってメッセージを伝えるため。
自分の武を誇るためでもなく賞金を稼ぐためでもなく、弟子たちの今後の成長を考えての行動です。自分が出場していたことは最後まで仲間内には明かしませんでした。
ええ師匠すぎるで……。
大会の終わりにもっと広い世界を見て来いと弟子を送り出し、亀仙人の元での修業は終わります。
現状に満足せず、さらに上を目指して精進を続ける。これが亀仙流の思想の根幹なのです。
「だまれこの中途半端はげ‼」 -113話「第22回天下一武道会」より
この返し、好きです。
僕も将来ツルッパゲになったら使います!
まとめ レッツ弟子入り亀仙流
以上、今回はドラゴンボールに登場する師匠、亀仙人の名言をまとめてみました。
どうです? ただのスケベジジイじゃないんですよ?
原作のセリフではないので今回は外しましたが、アニメにてピッコロ大魔王と対峙した際に言い放った「貴様のようなものがおると、のんびりとスケベビデオも見れんからのう……!」というセリフも好きです。
普段は軽いけどやる時はやる! というカッコいいキャラのお手本って感じですし、それでいて亀仙人らしいユーモアも取り入れられているセリフだと思いますね。
さて、どうでしょうか。皆さんも亀仙人の魅力に気づくことができましたかね? 弟子入りしたくなってきましたかね?
弟子入りします! 亀仙人バンザイ!
亀仙流しか勝たん!
うんうん。いい返事だね。
ちなみに亀仙流の修行は朝4時半から島中の牛乳配達、素手での畑耕し、お勉強、工事現場でのアルバイト、サメのいる広い湖を10往復、ハチに刺されないよう避け続ける……と、こんな感じです。
この修行を、背中に20キロの亀の甲羅を背負ってこなします。
というわけで、頑張ってちょうだいね。