印象的な呪文と共に振り返る「金色のガッシュ!!」の名シーン

印象的な呪文と共に振り返る「金色のガッシュ!!」の名シーン

子どもの頃に誰もが経験した遊びといえば、漫画やアニメのキャラクターになりきって遊ぶ「ごっこ遊び」ではないでしょうか。

みんなスペシウム光線とか、ライダーキックとか、かめはめ波とかプリキュアマーブルスクリューとか千年殺しとか水の呼吸を打つ練習してましたよね。千年殺しは現実で絶対にやっちゃダメだぞ。

僕の世代だとアレですね、やっぱりガッシュは大人気でしたね~。

少年漫画らしい、笑って泣けて熱くてカッコいい名作中の名作。当時の僕もドはまりしていた漫画で(単行本は全巻持ってます)、よく作中に登場する呪文を叫んだものです。

ヌマジリ
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オリジナルの呪文も考えてノートにしたためてました。あれは墓場まで持っていきます。

そしてなんとこの春より、そんなガッシュの続編である「金色のガッシュ‼2」が各電子書籍にて配信が開始! 2022年7月現在、第5話までが配信されています。

僕の青春漫画の1つでもあるので、続編も毎回楽しく読んでおります。第5話はアツかったね~。これまでの展開が重かったから、そのカタルシスもひとしおでした。

さて、となればですよ。あのころ連載されていた「金色のガッシュ‼」もまた読み返したくなってくるもんじゃないですか。

で、読み返したら読み返したらで、それを誰かに語りたくなってくるものじゃないですか! ねえ皆さん!

というワケで今回は、漫画「金色のガッシュ‼」から個人的に印象に残っている名シーンを呪文と共にピックアップして振り返ってみたいと思いますよ。

ヌマジリ
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名シーン多すぎて選ぶのに苦労したわ……。

印象的な呪文と共に振り返る「金色のガッシュ‼」の名シーン

『ミコルオ・マ・ゼガルガ』-LEVEL.136「僕の王様」より

『金色のガッシュ‼』LEVEL.136「僕の王様」(小学館)より

まずは1000年前の魔物編より、キッドがベルギム・E・O戦で放った「ミコルオ・マ・ゼガルガ」です。

ヌマジリ
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アニメも凄い記憶に残ってる。

これはもう王道ですよね。「金色のガッシュ‼ 人気呪文ランキング」を開催したら、間違いなく上位にランクインすることでしょう。

パートナーであるナゾナゾ博士が攻撃を受けてダウンし、キャンチョメ達はこの時点で明確な攻撃呪文を持っていない、敗北寸前の絶望的な状況で目覚め、放たれた新呪文です。

ニクい演出なのが、この時ナゾナゾ博士は魔本を一度も開かずにこの呪文を唱えるんですよね。普通なら魔本を開いて呪文を確認しないと唱えられないはずなのにですよ。

この際のキッドとナゾナゾ博士のやりとりもまた泣かせるんですわ。オッサンになるとなおさらダメねもう。

『ガルバドス・アボロディオ』-LEVEL.182「もう大丈夫」より

『金色のガッシュ‼』 LEVEL.182「もう大丈夫」 (小学館) より

続いてはレインの「ガルバドス・アボロディオ」。ロデュウ戦で使用しました。

レインのエピソードは長編ではなく、その間に挟まれる小編のような形で描かれるのですが、個人的に凄く印象に残っている魔物です。

まずこのレインですね。めちゃくちゃ強いんですよ。並の相手なら呪文を使わなくても身一つで返り討ちにできるくらい強い。だけど心優しい魔物なのです。

ヌマジリ
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そこにはまた熱いバックボーンがあるんだよね。

とある理由から戦いから降りようとしていたレインでしたが、そこに強襲してきたロデュウ達に放ったのがこの呪文。

当時のガッシュ達では歯が立たなかったロデュウを一撃で倒し、まともに戦えた場合のレインの強さを示しました。作中で見てもこの呪文めちゃ強でしょこれ。インパクトヤバいわ。

これを放つ前の話(LEVEL.182)でのカイルとのやり取りもいいんすよね。「オレが怖いか? カイル」のところ。ここはぜひ実際に読んでみてほしい!

『ドラグノン・ディオナグル』-LEVEL.236「ずっと見てんのは…」より

『金色のガッシュ』 LEVEL.236「ずっと見てんのは…」 (小学館) より

次はファウード編より、ギャロン戦で放ったテッドの「ドラグノン・ディオナグル」です。

革ジャン&リーゼントなテッドの戦闘スタイルは肉体強化術一本で非常にカッコよく、人気の高いキャラクターです。

ヌマジリ
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肉体強化によるステゴロ一本槍は男のロマンや。

愛する女であるチェリッシュのために、ギャロンの最大呪文を一度身体で受けとめてからの「ドラグノン・ディオナグル」。この捨て身の一撃には痺れましたね~。

コマを縦に割く「チェーリーッシュ‼」の叫びも激熱ですよね。こういう絶叫が作中には結構登場するのですが、勢いと熱さが伝わってきて好きです。ジガディラスの「ZIGAAAA‼」もお気に。

チェリッシュとの関係性、そしてテッドの男気が合わさり、まさにハートを打ち抜くような名シーンになっていると思います。末永く幸せにな……。

『アラドム・ゴウゾニス』-LEVEL.239「段違いの強さ」より

『金色のガッシュ‼』 LEVEL.239「段違いの強さ」 (小学館) より

お次はバリーの「アラドム・ゴウゾニス」です。作中初期に一人の敵としてガッシュと戦い、ファウード編にて久しぶりの再登場。実力的にも精神的にも段違いにパワーアップして帰ってきました。

僕はこのバリー&グスタフペアが作中でもトップクラスに好きでしてね。特にバリーが魔界へ帰る際に交わすやり取りが最高なんですわ。

ヌマジリ
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メインの魔物以外も、みんなエピソードが濃いんだよな。

ゼオンの元へと急ぐガッシュ達一向の前に立ちふさがったのはイモ天マニアことキース。そこに乱入してきたのがバリーです(突入の一幕がなんともシュールで好き)。

バリーがカッコいいのは「圧倒的な呪文の威力」というよりは、磨き上げた戦いの技量で勝負をしているところ

相手の隙や弱所を見抜き、的確にそこを突く熟練の技。このアラドム・ゴウゾニスはバリーの最大呪文というわけではないのですが、それを必殺の呪文に消化しています。

他にも「アム・ラ・ゾルク」とか、あと作中後半で出てくる「○○・ドルゾニス」とかも、派手さはないけれどバリーの技量の高さが呪文として表れていて好きなんだよな~。

『ディオガ・ラギュウル』-LEVEL.268「まだ前を向ける」より

『金色のガッシュ‼』 LEVEL.268「まだ前を向ける」 (小学館) より

続いてはロデュウがゼオンに向けて撃った「ディオガ・ラギュウル」を紹介したいです。ファウード編は名シーンの宝庫だな。

ここまで紹介した魔物たちはみなガッシュの味方側(最初バリーは敵だったけど)なのですが、ロデュウはガッシュに敵対する立場の魔物として登場します。上でレインにやられてるしね(なんならこの下でもボコられてる)。

ですが僕はこのロデュウというキャラクターが好きでしてね。自身のプライドをかけて、無謀と理解しつつもゼオンに捨て身の反逆を試みる様で一気に心惹かれました。

ヌマジリ
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洗脳されてもプライドで抗う、ベジータのような魅力を感じます。

明確な敵として登場したキャラも突然このような魅力を見せてくれるから良いんですよね。前述のバリー然り、ザルチム然り(ザルチムもまたいいキャラよ!)。アルム(1000年前の魔物で、「負けんじゃねえぞ……」のヤツです)とかもいい。

半面、フェインとかゾフィスとかのクズキャラが立つんですよね。細川とかね。

魅力的な敵キャラは作品の魅力に繋がる。ロデュウは決してメインキャラではなかったですが、それを体現してくれるキャラクターだったと思います。

『ザケル! ザケルガ! テオザケルー‼』-LEVEL.256「自ら墓穴を…」より

『金色のガッシュ‼』 LEVEL.256「自ら墓穴を…」 (小学館) より

これは番外編に近いですが……紹介せずにはいられなかった。倒れていった仲間を侮辱したロデュウに対し、激怒した清麿が放ったザケル・ザケルガ・テオザケルの嵐です。

これまでもギャグシーンで時折披露されていた清麿の激怒顔ですが、ここにきてメインストーリーに登場し大幅パワーアップ。もはや人外にまで進化。顔と動きどうなっとんねん。

ちなみにあと2ページくらいロデュウは電撃を食らい続けています。ロデュウ……。でも、こういう描写も合わせてお前が好きなんだぜ……。

まとめ ガッシュ面白すぎ!

以上、今回は「金色のガッシュ‼」から呪文&名シーンを選んでみました。いや~、やっぱりガッシュ面白いわ。歳食っても面白い。

本当に名シーンの多い漫画なので、今回紹介しなかったシーンも沢山あります。そもそも呪文を放つ場面じゃなくてもグッとくるところがいくらでもあるしね。

「昔ガッシュを読んでた!」という方は、また読み返してみるといいかもしれません。大人になると涙腺が緩いので、より心に刺さるシーンも多いかもよ。

ヌマジリ
ヌマジリ

クリア編のフォルゴレ&キャンチョメは涙なしには読めんわ。

読んだことがないんだよね~という方はぜひ読んでみてください。熱い少年バトル漫画が好きだという方には超おススメです。

冒頭でも述べた通り、現在続編である「金色のガッシュ‼2」が配信中なので、そちらも合わせて読んでみてね。