3度の飯と同じくらい映画が大好きな私。今まで、
さまざまな映画紹介記事を書いてきました。しかし、今気づいたことがある!

ンンン?なんだか恋愛系とか、爽やかな気分になる映画ばっかり紹介してないか??
そうなんです。なぜか恋愛系、爽やか系の映画ばかり紹介しているんです!
いや、そういう映画も大好きなんだけど、私は本来、観たあと「これ、登場人物はどうすればよかったんや…」とうーんと考えこんでしまうような、苦~い後味が残る映画を好む女。鑑賞後のモヤモヤに浸る時間がイイのよね~。
ということで今回は、鑑賞後頭から離れない!心がざわざわするおすすめ映画を5つ紹介します!
皆さんもこの映画を観て、心をモヤらせちゃってください。
鑑賞後頭から離れない!心がざわざわするおすすめ映画5選
1.母なる証明

あらすじ
早くに夫を亡くして以来、一人息子のトジュン(ウォンビン)と静かに暮らすヘジャ(キム・ヘジャ)。そんなある日、街で殺人事件が起こり、もの静かなトジュンが第一容疑者に。事件の解決を急ぐ警察がトジュンを犯人と決めつけ、無能な弁護人も頼りにならない中、ヘジャは真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとする。
2009年製作/129分
Yahoo!映画より
「パラサイト」で一躍有名になったポン・ジュノ監督の作品。ポン・ジュノ作品は一応全て観ましたが、その中でもこの「母なる証明」が群を抜いて好きですね~。そしてこの映画は、私の中でKING OF ざわざわ映画。
殺人事件の犯人だと決めつけられてしまった軽い知的障がいを持つ一人息子と、息子がそんなことするわけないと信じ続ける母の物語なんですが、もう母が何か行動するたび胸が痛んで……。「こんなの見たくないよー!」ってシーンがまあたくさん出てきます。
1転2転する展開にはドッキドキ。さいご衝撃の真実を知ったとき、あなたの頭の中はもうぐちゃぐちゃ!呆然とするしかなくなってしまうでしょう。そして、まさにその頭の中を表してくれているようなラストシーンがもーーー最高なのよ……。
気になったらこの冒頭の母のダンスシーンだけでも観てほしい。世界観に引き込まれるからさ……。
2.CURE

あらすじ
奇妙な殺人事件が立て続けに発生していた。それぞれの事件の犯人につながりはないが、犠牲者の首から胸にかけてがX字型に切り裂かれていること、いずれの加害者も事件直後に犯行現場付近で逮捕されること、そして犯行の直前まで犯人に明確な殺意がなかったことが共通していた。やがて、一連の事件に関連のある人物として記憶喪失の放浪者、間宮が浮かび上がる。マインドコントロールによる猟奇殺人を描くサイコサスペンス。
1997年製作/111分
Yahoo!映画より
催眠術をテーマにしたこの作品。観ている間ずーっと不穏な空気が漂っていて、じわりじわりと怖さが襲ってきます。抽象的なシーンも多く、「これはどういうことなんだ……?」ってシーンも多数。でもその感じがたまらないんだよね。
綺麗かつ気味が悪いロケーション・美術にも引き込まれます。だから意味わかんなくても観れちゃうんだよね。観た後必ず考察が読みたくなります。
予告だけでも心がめちゃくちゃざわざわするんだよ~~!!もうこの映画、うまく説明できないからほんと予告観て感じ取ってほしい!!!絶対ツボに刺さる人がいるはず!!!
3.誰も知らない

あらすじ
父親が異なる4人の兄妹と母の母子家庭。アパートを追い出されないために、父が海外赴任中で母と息子の2人暮らしだと偽って暮らす彼らは、そのため学校にも通ったことがない。だが母親に新たな恋人が出来て、兄妹に20万円を残して失踪、子供たちはなんとか自分たちで暮らしていこうとする。
2004年製作/141分
映画.comより
主演の柳楽優弥が14歳でカンヌ国際映画祭で男優賞を獲ったことでも有名なこの映画。観たことある人や、このポスターだけ知ってる~という人も多いんじゃないでしょうか。
あらすじにあるように子どもたちが徐々に母親抜きの生活をさせられていくんですが、その過程が非常に淡々と描かれていて、すごくつらい……。最初、スーツケースに入れられれ運ばれる子どもたちも結構衝撃。
子どもは絶対経験しなくていいよっていう感情を、いっぱい経験しちゃったんだろうなあっていう柳楽優弥の何か諦めちゃったような、凛としてるんだけどボーッとしてるような目力がとても印象的です。
本当にやりきれない。「誰も知らない」というタイトルでまた泣く。見終わった後の喪失感がすごいです。でもこういう子たちって現実にもたくさんいるんですよね。「私にはなにが出来るんだろうか……」って鑑賞後この映画のことが頭から離れなくなります。
4.淵に立つ

あらすじ
下町で小さな金属加工工場を営みながら平穏な暮らしを送っていた夫婦とその娘の前に、夫の昔の知人である前科者の男が現われる。奇妙な共同生活を送りはじめる彼らだったが、やがて男は残酷な爪痕を残して姿を消す。8年後、夫婦は皮肉な巡り合わせから男の消息をつかむ。しかし、そのことによって夫婦が互いに心の奥底に抱えてきた秘密があぶり出されていく。
2016年製作/119分
映画.comより
ポスターからしてざわざわ映画ですよねえ~これ。白いワイシャツ姿で子どもにも敬語な浅野忠信、文字だけで書くと清潔感があって礼儀正しい男のようですが、映像で観るとものすごーーーーく不気味。そんな彼が静かに豹変する川のシーンは、思わず「ヒィッ……」と言ってしまったくらい恐ろしかった。
淡々とすぎていく日常の中に潜んだ狂気、徐々に壊れていきだんだんと崩壊に向かっていく家庭、読者にゆだねるラスト……とにかく暗くて不穏な映画なんだけど、ハマる人には超ハマるはず。一見の価値アリな映画だと思います。
これもうまく説明できないから予告みてくれ~い。最高なんだ~。最後の浅野忠信怖すぎ。
5.ゆれる

あらすじ
東京で写真家として気ままに暮らす猛(オダギリジョー)が、母親の一周忌で久しぶりに帰郷。猛は家業を継いだ兄の稔(香川照之)と幼なじみの智恵子とともに近くの渓谷へ行くが、智恵子が吊り橋から転落してしまう。智恵子の近くにいた稔が逮捕され裁判となるが、そこで猛は今まで見たことのない兄の姿を目の当たりにする……。
2006年製作/119分
映画.comより
大好き西川美和監督!いつも清廉潔白なイメージを抱いていた兄の知られざる素顔……。事件の犯人が誰とか、殺し方なんかを重要視するのではなく、この人はどうして殺人を犯したのか、その考えに至るにはどんな経緯があったのかなど、人の内面に焦点を当てたサスペンスドラマが好きな人にはたまらない映画です。(まあこの映画は全然サスペンスではないんだけど……)
これもラストシーンが秀逸すぎますね。乗ったの!?乗らなかったの!?香川照之演技うますぎ。
そして、クズなオダジョーが観たい人も必見です。遊び人×写真家×オダジョーは最高でしかない。えんじ色の革ジャンがあそこまで似合う人はいないのよ……。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
なんだか予告だけでも心がざわざわっとするものばっかりで、この記事書きながら暗い気持ちになってきた~。(でもこの気持ち、嫌いじゃない。)
それにね、こういう映画が好きな人って結構多いと思うの。胸糞……というかね。まあちょっとニュアンスは違うんだけど。
ということで、皆さんの映画選びの参考になれば幸いです!