陰キャの就職活動を振り返るとともに現役就活生へ伝えたいことがある。

陰キャの就職活動を振り返るとともに現役就活生へ伝えたいことがある。

厳しい冬の空気感が薄れはじめ、徐々に穏やかな気候が見えてくる3月は卒業シーズン。

別れの季節であると同時に新たなステージの始まりも予感させられるような、切なさと期待が入り混じるセンチメンタルな時期。

しかし、そんな世の中を取り巻く麗らかな空気感を横目に、過酷な戦地へ赴かんとする者達がいることを忘れてはいけません。

その者達とは、就活生です。

今まで身にまとってきた「学生」という身分を捨て、「社会人」というステージへ踏み出すための通過儀礼。それは肉体的にも精神的にも決して生易しいものではありません。

ヌマジリ
ヌマジリ

特に陰キャにとっては!

今回はそんな就職活動において、越後の陰キャ代表を辞任する僕が体験した悲しいエピソードを紹介していきたいと思います。皆の就活の参考になれば……いいなあ。

陰キャの就職活動

声をかけられたのが嬉しくてよく分からない会社の説明を聞いちゃう

陰キャという生命体は、誰かから声をかけられるという経験に乏しい存在です。

だからね、嬉しくなっちゃうの。誰かから声をかけられると。

たとえそれがキャッチのようなものだとしても……。

まあ企業採用担当側からすればですね、選考に応募してくれる学生の母集団形成というところが第一課題ですから。

合同説明会のような場では言い方を悪くすれば手当たり次第に声をかけることが必要なワケです。

ところが学生側の立場で考えれば、このような誘いにいちいち乗っていては本当に興味のある企業の説明を聞き逃してしまうことになるかもしれないんですよね。

見分を深めるという意味で業界業種をグッと絞り込んでしまうのではなく、ある程度は手広く企業説明を聞く事も重要です。

ですが、それでもまずは自分の中に一本の太い軸を持っておくこと。

それがないと、せっかく1日かけて説明会に参加したのに全く身にならなかったという事態にもなりがちです。ブレない指針を持ちましょうね。

ぼっち&人見知りをこじらせて面接練習をせず、ぶっつけ本番で爆死する

さて就職活動をするとなればどうしても切り離せないのが面接ですよね、

嫌だよね~面接。怖そうなおじさんをずらりと目の前にしてさ、なんやよー分からんけどチクチクネチネチ質問されるんでしょ? やりたくねーよホントに誰だって何歳になっても。

でもこれを乗り越えなきゃ就職できないんだから仕方がない。世の中ってのは結構厳しいんだね。

ですがここで問題が浮上します。

ヌマジリ
ヌマジリ

陰キャは絶望的な面接弱者である!

ただでさえ人と会話するのが苦手なのに、面接というプレッシャーのかかる場ではその苦手に一段と拍車がかかります。話の内容は吹き飛ぶし、舌は回らないし、変な汗出るし膝と手は震えます。

しかも、面接で一番印象が悪いのって何喋ってるか分からないってことなんですよ。

内容がとっ散らかってる、話し方がもごもごしてるなど理由は色々ありますが、根幹はテンパっているからですよね。

僕も面接には落ちまくりました。

落ちて落ちて、落ちるのにも慣れてきた頃にようやく内定をもらうことができました。そう、慣れるしかないのよ結局こういうのって。

頭で考えてばかりいても実際に口に出してみるとボロボロなんてことはザラ。だから面接練習をしなきゃいけないのよ。

それを怠るから、超鉄板質問である「志望動機は?」で爆散するような惨い結果に終わっちゃうのよ。そんな奴いる? いるのよ。ヌマジリって言うんだけどさ。

僕は友達がいなかったので就活生同士で面接練習をするなんてことはできなかったし、コミュ障だったのでキャリアセンターにも行きませんでした。

皆さんはまだ間に合います。恥を忍んで、積極的にキャリアセンター等を活用しておきましょう。特に本命の企業の選考が早いのなら尚更です。実際の企業面接で経験を積めないからね。

グループディスカッション中の笑顔は信用するな

さてさて、もひとつ就活での定番といえばグループディスカッションもしくはグループワークですよね。

就活生同士でチームを組み課題に取り組む。隣にいるのはチームメイトであり、就活戦線のライバルでもある。ああ、なんて残酷なチームマッチ! 

ヌマジリ
ヌマジリ

俺は怖いよ……この世の中が……。

そしてやって来たグループディスカッションの日。嫌だ嫌だ。皆自分をアピールするのに必死で、きっとギスギスするんだろうな……と思っていたら思ったよりも和やかな雰囲気

明るい笑顔と共に意見が飛び交い、相手を頭から否定することもなく、肯定が前提にある活気のある場。

司会を務める学生が言う。

オハナ
陽キャ役オハナ

ヌマジリさんはどう思いますか?

ヌマジリ
陰キャヌマジリ

エッエッエッエッ? ボッ、ボボクですか???

日常生活では決して向けられることのないスマイル。そういえば、人から意見を求められるなんて何年ぶりのことだろう。そうか……これが、“参画する”ということなのか。

陰キャの心は今まで味わったことのない気持ちで一杯になった。それは暖かく、どこかむずがゆく、だけど決して手放したくないものだった。しかと大地を踏みしめ、遥か前方を見据えていたいような気持ちだった。

両肩に人のぬくもりを感じる。いつもの空寒さが嘘のようだった。

ヌマジリ
ヌマジリ

ああ、俺は今、みんなの輪の中にいるんだ──。

そしてディスカッションの時間は終わった。陰キャは晴れやかな気持ちで企業を後にした。

駅で先ほど同じグループで司会を務めていた学生を見つけた。精一杯のにこやかな表情を作って「お疲れ様でした」と声をかけた。

一瞬だけ顔を上げたが、すぐに手元のスマホに目線が落とされる。その瞳はついに再び陰キャを捉えることはなく、口元は真一文字に結ばれていた。

ディスカッションの際に見た姿とは別人のような空気感。気付けば陰キャはガタガタと震えていた。

今日がこんなにも寒かったなんて、今まで気が付かなかった。

適性検査の結果がマイナス方面に振り切っている

就職試験において重要視されるのはもちろん面接だけではありません。筆記試験、俗にいうSPIなどの結果も時として求められます。

学力的な検査もありますが、もう一つ入ってくるのが適正検査。これはまあ、社会人としての性格診断、資質調査のようなものです。

もちろん僕も何度かこの適性検査を受けましたし、なんならとある企業の面接でその結果も見せて頂くことがありました。

結果の中には向上心や社交性みたいな項目があったのですが、その二項目がマイナス方向にマックスで振り切っていたんですよね。

企業の方からは「極端だねえ。いや分かりやすくていいんだけどね?」というありがたいお言葉を頂戴しました。僕は「アッ、イヤソノ……ハハハ」と言うほかありませんでした。

ちなみに僕はその会社に営業職志望でエントリーしています。

見たままの印象も陰ならデータ上も陰。いったいどこの誰がこんな奴を営業で採用しようと思うのでしょう。当然その会社からはお祈りメールが届き、僕は悲しみに打ち震えて枕を濡らしました。

でもね。これはどうしようもないことなんですよ。

ヌマジリ
ヌマジリ

まあ、それが自分だしね。受け入れるしかないっしょ

大抵の性格診断では「虚偽の回答をしているか」を判断する機能が備わっています。

自分をよく見せようと本心と異なる回答をしていると、どこかでボロが出ちゃうのでそれがバレちゃうんですよね。

それに自分を偽って仮に内定を勝ち取れたとしても入社後がキツいです。

ありのままの自分をさらけ出し、それを認めて受け入れてくれる会社に入社することこそ、長い目で見た時にプラスになってくると思いますよ。

営業職で受けた会社の社長面接で「営業向いてないよ」と言われる

数多の試練を潜り抜け、ボロボロになりながらも陰キャはついに内定一歩手前までこぎつけることに成功しました。

最後の関門として立ちはだかるのは役員面接。社長や取締役、その会社の重役を相手にしての面接です。こんなのもう緊張しないわけねえよなあ? 入室の段階から手が震えて、ノック3回が5回くらいになってしまいそうよ。

ガクブルしながらなんとか着席。浴びせられる質問にどうにかこうにか答えている陰キャ。そんな陰キャに、社長がひとこと。

フジタ
フジタ

君、営業向いてないよね?

あの僕……営業志望で応募してるんですけど一応……。これはもうアレか? 実質お祈りってことやんな? 実際しっかりお祈りされたしな?

……と、まあこのようにですね。面接をこなしていると、時に結構なショックを受ける場面に遭遇します。僕から伝えたいことは、それを真正面から受け止めすぎないことです。

面接官っつってもね、言うて普通の一人の人間です。朝起きるの辛いし天気の悪い日は会社に行きたくないし、家でだらけて家族に叱られたりしている一般庶民です。

ヌマジリ
ヌマジリ

なんなら僕もこの会社に入ってから面接官してるしね?

だから、あまり面接官を神格化しすぎないようにしましょう。会社は学生を選びますが、学生だって会社を選ぶんです。立場は対等ですよ。

時にショックなことを言われてもですね、それは奴らの見る目がなかったというだけのこと。そんな気概を持って面接には臨んだほうがいいと思います。

真面目も素直も行き過ぎれば疲れるしね。程よく自分を甘やかしながら挑んだ方がいいよほんとに。たかが就活なんかで精神すり減らしてたらもったいないからね。

まとめ そんな陰キャだって社会で生きられる

というわけで今回は陰キャを代表して僕の就活の思い出を振り返りつつ、そこから現役の就活生へ向けて伝えたいことをいくつかまとめてみました。

まあ僕の就職活動なんてホントに終始こんな感じだったのよ。ボロボロだった。書類だけで落とされた会社も何社もあったし、面接でとんでもないやらかしをしたのも本当。

上で挙げた志望動機が言えずに固まったのもマジです。まさかこんな初歩の質問で詰まる奴がいるとは予想外だったようで、面接官の方も戸惑ってました。あれは忘れたい。

でもね。そんな僕でも今はこうして、立派とは言えないながらもなんとか社会人として生きているわけです。つまり、人生ってのは大抵のことはなんとかなるってこと。リタイアさえしてしまわなければ。

あまり自分を追い込みすぎないように、適度に息も抜きつつ愚痴も吐きつつ自分を甘やかしつつ、就活を乗り切ってちょうだいね。