この時期になると、自分が就活生だったときを思い出して
就活生にエールを送りたくなるんだよね。
2月に入り、そろそろ本格的に就職活動が始まる時期となりました。就活生の皆さん、いかがお過ごしですか?
そうでない人も全然いるかと思うのですが、2年前のこの時期、私は自分の未来が不安すぎてめちゃくちゃ病んでおりました。笑
もし希望している会社に入れなかったらどうしよう。入りたい業界の会社に一つも受からなかったら…?と分かりもしない未来に震える毎日。
選考が始まってしまえばやることもあるし、目に見えた目的が生まれるのでだいぶラクだったんですが、就職活動が本格的に始まる3月までの、なんだかこの宙ぶらりんなこの時期が一番不安で、すごく辛かった記憶があります。
その後就職活動をなんとか頑張って、今現在も働く印刷会社に受かったものの、「印刷」は私が大学で学んできた「保育」とは全く違う業界。
自分の意志で受けることを決めたとはいえ、保育士になっていく友人たちを横目に、
「大学で学んだことと全く違うけど大丈夫だろうか。」
「保育士になるためにこの大学に入ったのに全然違う結果になって、入れてくれた両親に申し訳ない。」
「大学で学んだこと全部無駄だったんだろうか…」
と少し悩みました。
でもね、いざ入社してみると、意外と大学での学びや経験が役立つことが結構あったんです!
今年は新型コロナウイルスの流行のせいで、新卒採用をやめた、枠を減らしたという企業の話も聞いたりします。もしかしたら自分が本当に行きたかった会社に受からなかったり、大学で学んだことと全く違う職業に就くことになってしまう人も多いかもしれません。
しかし、学びは絶対無駄にはなりません。どういうところで生きてくるか本当に分からないな~と、働いてから私はすごく実感しています。そして同時に、他の人はどうなのだろうか…と非常に気になりました。
というわけで、現在同じ印刷会社に勤めているセナポンメンバー3人で、「大学のときの学びが仕事に活きてるなあ~と感じる場面ってある?」ってことについて、ざっくばらんに語り合ってみることに!
就活生へのエールになったらいいな~そして今現在働いている人も「大学時代こんなこと学んだな」「こんな経験したな」と思い出すきっかけになれば嬉しいです!
<今回対談する3人>
1988年5月13日生まれ。新潟大学農学部生産環境科学科を2011年に卒業。理系。
農学部と言っても農業ではなく生態系、林業、土木開発など自然環境系の勉強をしていた。
研究分野はGISや衛星写真を使った森林リモートセンシング。
会社では入社後約3年半印刷課で働き、その後製版課に所属。現在はそこの次長として働く。
1995年6月9日生まれ。新潟大学人文学部人文学科を2018年に卒業。文系。
なんとなく面白そうとの理由で哲学のコースに進み、文献の難解さに心が折れる。
会社では入社後約2年半営業部に所属し、現在は総務部で働く。
1997年3月28日生まれ。新潟県立大学人間生活学部子ども学科を2019年に卒業。文系。
「子ども学科」という学科名の通り、主に幼稚園教諭、保育士になるための勉強をしていた。
会社では入社から現在までずっと営業部に所属。
このように学部学科見事にバラバラな3人。さてさて、どんな話が飛び出してくるのでしょうか…
コイケ:office系ソフトの基本的な使い方
まずコイケさん、何か思いつくことありました?
う~ん、まずこれはどこの学科でもあることなのかもしれないけど、教養科目で「情報処理演習」っていう授業があって、そこで「office系ソフトの使い方」をきちんと習ったのは今の仕事にしっかり活きてるね。
え~僕教わった記憶ないです…。
私もそういう授業はあったけど、本当にさわりだけ教わったという感じでした。
え~!ほんと!
結構本格的に教わりましたよ。エクセルの数式とか、関数とか…
僕はそれを最近覚え始めたところです。
文系はエクセルほとんど使わないよね?レポート書くときにWord使うだけ。
うん、そうです。笑
理系は研究で必ずエクセル使うからね~。
データ取って、集計して…。だから学ばざるを得なかったって感じだけど。
いや~私大学生のときパソコンに全然触れてこなかったからほんと羨ましいです。
入社当初、ZIPファイルの解凍の仕方も分からなかったですもん。笑
office系ソフトはデスクワークする仕事だったら絶対に使うもんね。
これに強いと仕事も早くなりますよね。
確かに、office系ソフトは使い方を分かっていて絶対に損はない!
私(オハナ)は現在営業部に所属しているのでエクセルで見積もりを作成したりするのですが、大学のときはエクセルなんてほとんど使わなかったので、入社当初は本当に訳が分からなくってかなり手間取りましたし、今でもすごくニガテ意識があります。
今からでも勉強すればいいじゃないかって話なんだけど、社会人になったら中々時間も取れないしね。office系ソフトの使い方は、大学のうちに勉強しておけばよかったと思うことNo.1かもしれないです。
ヌマジリ:思考力、文章力
続いてヌマジリさん、何かありますか?
僕の勉強していた分野は「哲学」で、「愛とは何か…」「生きるとは何か…」みたいなことをひたすら考えていく、みたいな内容だったので、
今の仕事をしていて、大学で学んでいた知識が直接役になったなあ~感じたことは正直ないのですが…笑
え~そうなの?笑
でも、基本的には「考えることを学ぶ」というような学部なので、「思考力」は身についたのかなと思います。
あとは文章を読むこと、書くことも多少は得意になったかな。
確かに、ヌマジリさんは1つのことに対してすごい量の文章を書けますよね。笑
たったそれだけの出来事でブログ1000字も書けるなんてって思います。
レポートで培われた水増し技術ですね。
ほんと、ヌマジリさんの文章は面白いですよね~。
ぜひ色んな人に読んでいただきたい!
恐縮です…。
大学の時は悩みに悩まされるレポート。ただ学んだことをまとめるだけではなく、自分の考えも一緒に書かなければいけないものだと非常に面倒くさいですよね。しかし、これも「考えることを学ぶ」練習なんじゃないかな。
色々な情報がはびこっている現代社会、その情報に振り回されるのではなく、「自分で考え、選択する力」が必要になってくると思います。その前段階として、「考える力」を身に着けておくことは非常に大切なことなのかもしれません。レポート、大変だけど頑張ろうぜ!
オハナ:「受容と共感」の考え方
私はこの中でも一番、大学で学んだことと今の職業とのギャップがある人だと思うんですが…
うんうん、そうね。
先ほどのヌマジリさんと同じで、保育の専門的な知識はやっぱり印刷業には役立たないんですけど、
心理系の授業で、人と接するときには「受容と共感が大事だよ」ってことを教わったんですが、その教えがすごく印象に残っていて…
ほうほう。
例えば「子どもが泣いている」という場面があったとして、それをすぐ解決しようとするのではなくて、
「〇〇が嫌だったんだね。」「それは悲しいよね。」とその子の思いに受容・共感するような言葉をかけてあげることで、気持ちが落ち着いて次のステップに進みやすくなるらしいんですね。
それって子どもだけに当てはまることではなくて、大人でもそうじゃないですか。
すぐ解決策に持っていくよりもその言葉があるだけですごく優しいな、親身になってくれてるなって感じがするし、
言葉に出してそれを受け止めてもらえることって、話す側にとってすごく気持ちが整理されることなんですよね。
なるほどねえ~。
当たり前のことなのかもしれないけど、
会話を返す時にはまず「受容と共感」の言葉でワンクッション置く、ということは心掛けてます。
コミュ障として、とても勉強になります…。
「そうなんですね。」とか「そんなことがあったんですね。」とか
その人が言ったことをまるまる需要するような言葉はよく使いますし、使えます!
「受容と共感」、きっとコミュニケーションが上手な人は自然に出来ていることなのかもしれませんが、やっぱり言葉として知っておくと会話をするときにすごく意識出来ますよね。
私が行っていた学科は保育を学ぶっていう専門的な学科ではあったけれど、その学びが子どもだけでなく大人に対しても当てはまるなあ~ってことも結構あって、ほんとに学びは無駄にならないなと実感します。
みんな:アルバイトの社会経験
あと、当たり前だけどバイトはすごく良い社会経験だよね。
ほんとそれはそう!
バイト、皆さん何やってました?ちなみに私は某ドーナツショップの店員やってました。
僕はスーパーの品出しですね。あと1か月だけピザ屋の店員。
あ、俺もスーパーの品出しやってた!他にはバッティングセンターの店員とかもやってたな~
バイトしてみて初めて、店員さんの大変さが分かりますよね。
ほんと店員さんに優しくしようって思うようになった。笑
分かる。僕も絶対怒らないです。
あと社会に出る練習が出来るよね。社会人に触れられる機会でもあるし。こんな人もいるのか~こんな仕事もあるのか~ってほんと視野が広がると思う。
当たり前ですが、アルバイトは本当にいい経験になると思います!労働するのは面倒くさいし、遊びを楽しむのも大切だと思いますが、フットワーク軽く職場を変えられるのって今思うと本当に貴重な時期!
(もちろん大学に行っている間でなくてもたくさん職場を変えてもいいと思います!でもやっぱり奨学金も仕送りもない状態で自分1人で生活しなきゃいけないとなると、正社員の安定は捨てがたかったりするので…)
私もいまだに、「ああ、バイトでいいからあのカフェで働いて、コーヒーに詳しくなりたかった!」「あのブランドで働いて、服の着こなしやトレンドを学びたかった…!」などと思うときがあります。なので、やってみたいな、働いてみたいな、と思ったアルバイト先があったら迷わず挑戦してほしいです。
そのほかにも…
・「メディアリテラシー」という考え方を学べた。
■メディアリテラシーとは
「メディアから得た情報を見極めるスキル」、つまり「メディアの情報をそのまま受け取るのではなく、自分で考え確認するスキル」です。
情報リテラシーやネットリテラシーといった言葉とほぼ同じ意味で使われています。特に不特定多数が発信者となり、受信者となりうる現代では、この「メディアリテラシー」が十分に養われていないと間違った情報に踊らされるリスクが格段に上昇してしまいます。
Geekyより
・衛星写真を使って森林の解析を行う研究をしていたので画像に関する知識が多少あり、(画像データをよく扱う印刷業の)役に立った。
・一人行動をすることが多かったので、一人で過ごす楽しさを知った。
・サークル活動やゼミの活動で、大勢の人の前で発表をしたりコンサートをしたりすることが多かったので、人前に立つことにあまり抵抗がなくなった。
・幼稚園や保育園のお客様だったり、小さいお子さんがいるお客様に対して気が遣えるようになった。
などが出ました!
まとめ
以上、どうでしたでしょうか?結構様々な意見が出て面白かったのではないかなーと思います。
2年前あれだけ将来が不安だった私も何とか就職は出来て、時に辛く時に楽しくちゃんとお仕事が出来ています。希望した会社に就職出来る人も出来ない人もいると思いますが、きっとその場所に適応できるようになるし、(でもブラックだったら適応しないですぐ辞めてね!)今までの学びが生きてくる場面も生まれるんじゃないかな。そしてきっと、それは「自分の強み」になると思います。
そして多分、いろいろな経験をするたびにその強みって増えます。
人生において何事も遅すぎることはないって思いますけど、大学のうちは特に時間が豊富だし体力もあるし、いろいろな経験をするのにぴったりの時期だよね。だから興味があることには何でもチャレンジしてみることをオススメします。
そして就活生の皆さん、今とても不安な気持ちでいっぱいかもしれませんが、受かっても落ちても「あれはいい経験だったな」と思える日がきっと来るはず。(断言はできない)そしてどんな職場になっても自分の強みは活かせるはず!
なので皆さん、たくさんの経験をして、自分の強みをどんどん増やして、ますます魅力的な人になっていっちゃいましょう!私も頑張ります!
今日はこんな感じで、終わり~!